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2023 Fiscal Year Annual Research Report

サイトカインの網羅的解析による好酸球性鼻副鼻腔疾患の病態解析と新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 19K09869
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

野田 洋平  岡山大学, 医学部, 客員研究員 (00587404)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 假谷 伸  川崎医科大学, 医学部, 教授 (10274226)
津村 宗近  岡山大学, 大学病院, 医員 (20817374) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywordsサイトカイン / ケモカイン / 鼻副鼻腔炎 / 好酸球 / 炎症
Outline of Annual Research Achievements

鼻副鼻腔炎は鼻茸の有無や炎症のタイプによっていくつかのサブタイプに分類される。好酸球性鼻副鼻腔炎はその一つであり、喘息を合併することが多く非常に難治性であるという特徴を持つ。また、アレルギー性鼻炎は非常に患者数が多く、特に2月から5月にかけて花粉を飛散させるスギによるスギ花粉症は労働生産性の低下など大きな社会的損失の原因となっている。これら2つの疾患は、上気道に好酸球性炎症をきたす疾患であるという共通点がある。好酸球性鼻副鼻腔炎およびアレルギー性鼻炎の病態形成において、サイトカインやケモカイン、プロスタグランディンなどの炎症因子が重要な役割を持つことが明らかとなっている。これらの免疫関連タンパクは互いに相互作用を持ちつつ、全体として各疾患の難治化に深く関わっている。本研究では、好酸球性鼻副鼻腔炎症例やアレルギー性鼻炎症例を対象に組織中の各種サイトカイン、ケモカイン、各種受容体、およびプロスタグランディン関連因子の発現を遺伝子レベルおよびタンパクレベルで検討を行った。好酸球性鼻副鼻腔炎については、本邦から診断基準の提案が行なわれており、それにもとづいて重症度分類を行った。その結果、中等症・重症の好酸球性鼻副鼻腔炎症例は、非好酸球性鼻副鼻腔炎症例や軽症の好酸球性鼻副鼻腔炎症例と比較して組織中の各種炎症因子の発現が高値であった。また、好酸球性鼻副鼻腔炎症例の中で、喘息合併症例や鼻副鼻腔手術後の再発症例は、対照群と比較して組織中の各種炎症因子の発現が高値であった。

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Published: 2024-12-25  

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