2019 Fiscal Year Research-status Report
ゼブラフィッシュ側線器有毛細胞を用いた内耳におけるオートファジーの役割の解明
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19K09892
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
廣瀬 敬信 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (80555714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 一真 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20346555)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 内耳保護 / ゼブラフィッシュ / 側線器 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
オートファジーとは不要になった細胞内のタンパク質や細胞内小器官を分解する仕組みである。このシステムは通常状態の細胞では活性化されていないが、ストレスを受ける事で活性化し、細胞内での異常タンパク質の蓄積を防止する事で生体の恒常性維持に関与している。オートファジーの内耳での働きは十分に解明されていない。オートファジーを誘導あるいは阻害する薬剤ライブラリーを可視化が非常に容易であるゼブラフィッシュ側線器有毛細胞を用いてスクリーニングを行い、内耳でのオートファジーの役割を明らかにすることを目的としている。 オートファジー阻害薬23種類の有毛細胞に対する障害のスクリーニングを行い、有毛細胞を障害する薬剤は見られなかった。このことから、オートファジー阻害薬は有毛細胞がストレスを受けてない時には、そこまでの関与はないことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実験では予想された結果内容であり、進捗状況も予定通りであるため。
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Strategy for Future Research Activity |
有毛細胞がストレスを受けた際のオートファジー誘導薬のスクリーニングを進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
予定の科研費は概ね使用されている。
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