2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of gene-modified head and neck squamous cell carcinoma model mouse
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19K09893
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
伊勢 桃子 熊本大学, 病院, 講師 (20573596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西本 康兵 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60535590)
折田 頼尚 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (90362970)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | HNSCC / 4NQO / p53 / GEMM |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)では飲酒、喫煙、ヒト乳頭腫ウイルス感染などにより複数の遺伝子変異が蓄積し、複雑かつ不均質な病態を呈するためか、分子レベルでの発症機構は完全には解明されていない。HNSCCと同様に複雑かつ不均質な遺伝子変異で発症する肺小細胞癌を含め、様々な領域において遺伝子改変マウスを用いた発癌モデル(Genetically engineered mouse models:GEMM)が報告されており、頭頸部領域においても、実臨床に即した悪性度の高い腫瘍を再現性を持って発症させ、遺伝子変異が腫瘍の表現型に及ぼす影響を研究するためには、GEMMが必須であると考える。動物実験を始めるにあたって必要となる各申請を行い全て承認されている。 p53 KOマウスの繁殖に成功し、Hetero群の個体は必要数が揃ってきた。また4NQO投与も開始しており、既に腫瘍形成を認めている個体も出てきた。切除標本作製を行っている。また評価(免疫染色)に用いる抗体(p53, CK14, Ki67など)の条件検討は終了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスの交配を行うまでのGenotypingに時間を要したが、現在は繁殖に成功しており今後の実験は順調に計画通り進むものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
揃った個体から4NQOを投与し腫瘍形成した個体は安楽死の後に腫瘍の他肺・肝臓・骨髄など腫瘍臓器を摘出し標本作製する。腫瘍は悪性度や発現タンパクの解析を行い、また遠隔転移の有無、重複癌の有無なども評価を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、当初の研究計画が変更となったため。
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