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2023 Fiscal Year Annual Research Report

鼻副鼻腔内反性乳頭腫の診断、再発、悪性転化のバイオマーカー探索と機序の解明

Research Project

Project/Area Number 19K09894
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

山下 懐  琉球大学, 医学部, 委託非常勤講師 (60569622)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
KeywordsIP / SCCA1 / SCCA2 / 内反性乳頭腫 / 鼻副鼻腔
Outline of Annual Research Achievements

鼻副鼻腔内反性乳頭腫(IP)は再発が多く、悪性化の可能性がある。手術方法はIPと慢性鼻副鼻腔炎(CRS)で大きく異なる。
本研究の目的は鼻副鼻腔内反性乳頭腫(IP)の正確な術前診断、再発病変の早期診断、易再発性と悪性転化のリスク判定に有用なバイオマーカーの検索とIPの悪性転化の機序の解明である。今年度は昨年に引き続き、IPにおいて術前の血清扁平上皮癌抗原(SCCA)-1および-2値が診断マーカーとなるかどうかを前向きに確認した。対象は、内視鏡下副鼻腔手術を受けた102人で、そのうちIPが18例、その他の乳頭腫が2例、CRSが77例、副鼻腔癌が4例、血管腫は1例であった。術前にSCCA-1とSCCA-2を測定した。SCCA-1の値はSCCA-2と有意に相関していた(r = 0.510、p < 0.001)。IPおよび他のタイプの乳頭腫とCRSを鑑別するためのROC解析の結果、AUCは0.860、Youden indexは1.75であった。SCCA-2解析と組み合わせると、検出システムの感度は0.65、特異度は0.98であった。本研究では、SCCA値と皮膚疾患や肺疾患との強い関連性は確認できなかったが、喫煙習慣はIP患者のSCCA値に影響を与える可能性があった。以上から、我々は、IP診断におけるSCCA-1のカットオフ値は1.8ng/mlとすることを推奨する。SCCA-1およびSCCA-2は、画像診断や病理診断といった従来の診断方法と組み合わせることで、IPの術前検査を強化できることが示唆された。

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Published: 2024-12-25  

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