2023 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of in-vitro evaluation of sinusitis using nasal polyp-derived cells
Project/Area Number |
19K09900
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
本間 博友 順天堂大学, 医学部, 准教授 (90433771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠 威志 順天堂大学, 医学部, 教授 (30248025)
池田 勝久 順天堂大学, 医学部, 特任教授 (70159614)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 副鼻腔炎 / 免疫エフェクター細胞 / IL-17 / 副鼻腔ポリープ由来細胞 / 免疫応答プロファイル |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、副鼻腔粘膜に多数の好酸球浸潤を伴い、難治性かつ再発性の鼻ポリープを伴う副鼻腔炎が注目されている。副鼻腔病変とアレルギーの有無の関連性および、osteo meatal complexを閉塞する病変と上顎洞に粘膜病変の関連性について我々はこれまでに報告している。しかしながら、未だに明確な作用機序は解明されていない。 好酸球性副鼻腔炎はTh2ヘルパー細胞の関与が指摘されているが、IgEの上昇は必ずしも伴わず、Th2型反応とは異なる病態が推察されている。このような好酸球性副鼻腔炎や他の副鼻腔炎病態の発症機序を分子レベルで評価・分類するためには免疫エフェクター細胞とサイトカイン標的細胞との相互作用機序に焦点を当てたin vitroでの評価系が有効と考えられる。本研究では副鼻腔炎患者より摘出された鼻ポリープから線維芽細胞を採取し、術後短期間で解析できる簡易細胞培養法を確立、同時に得られた各免疫細胞から分泌するサイトカイン発現パターンやこれに対する線維芽細胞の応答性を解析し、病態ごとにプロファイリングすることにより多様な副鼻腔炎における分子免疫機構の病態評価・分類法を作製するという独創的な研究である。 本研究では、副鼻腔ポリープ由来細胞を用いたin vitroでの簡便な評価系を開発し多様な副鼻腔炎における分子免疫機構に関する新規な病態評価・分類法を確立することを目的とした。具体的には①鼻ポリープ由来の多種多様な培養系細胞の確立、②IL-17等の各種サイトカイン刺激による免疫物質の分泌応答の網羅的解析、③病態別の免疫応答プロファイルを確立した。
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