2019 Fiscal Year Research-status Report
味細胞情報伝達機構の可逆的障害による味覚障害発症メカニズムの解明
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19K09907
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
西田 幸平 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (10456733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 正佳 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (80343218)
石神 英亮 三重大学, 医学部附属病院, 医員 (90835571)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 味覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の計画は、薬物が味細胞のシグナルトランスダクションに直接影響することを明らかにすることである。最終的には患者協力を得て、茸状乳頭あるいは有郭乳頭組織からのヒト味細胞での実験を行う予定だが、まず研究法の確立のため、これまで実績のある両生類での単離味細胞を用いて膜電流の解析から始めた。 当初の計画では両生類であるサンショウウオを用いて実験予定であったが、サンショウウオの入手が流通の問題で困難であったため、同じ両生類で入手が容易なイモリを用いて実験を施行することにした。 イモリの単離細胞を用いて薬剤曝露前後の味細胞の膜電位の変化を調べるためのシステムをセットアップした。イモリの単離細胞からパッチクランプ法を用いて膜電位を測定し、電気生理学的データを取得し、その後、そのアンタゴニスト薬物を暴露して膜電位の変化を記録した。 その結果、イモリの単離細胞で膜電気を測定できることがわかり、その記録をするシステムを構築できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初予定していた実験動物であるサンショウウオが入手困難だったので、応急でイモリを使用する実験系の変更を余儀なくされた。この事実の確認に時間を要したことと、実験系システムの変更作業に時間を要したことが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
実験動物を変更した状態で、実験内容は当初の計画通りに進める。 また、当初に使用予定であったサンショウウオの方が実験動物としては望ましいので、引き続きこの入手について努力を継続する。
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Causes of Carryover |
前述の実験計画が遅れ、そのために使用予定の予算が次年度へ繰り越しとなったため。 今後は予定通りの研究計画を遂行する。
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