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2022 Fiscal Year Annual Research Report

The role of cochlear resident macrophages in age-related hearing loss

Research Project

Project/Area Number 19K09908
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

岡野 高之  京都大学, 医学研究科, 講師 (60642931)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西村 幸司  滋賀県立総合病院(研究所), その他部局等, 嘱託研究員 (20405765)
山本 典生  京都大学, 医学研究科, 准教授 (70378644)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords内耳 / 免疫学 / 組織マクロファージ / 加齢性難聴
Outline of Annual Research Achievements

かつて内耳は免疫学的に特異的な場所であるとされたが、その後組織マクロファージが内耳に定常状態で存在することが分かり、マクロファージが内耳の免疫において重要な役割を果たすことが示唆されている。しかし今後内耳のマクロファージを標的とする治療を開発するにあたり、基盤となる知識としてその由来組織や動態を解明することが求められている。
マウス内耳マクロファージの由来組織について、新生仔から生後60日目までの期間で観察をおこなった。卵黄嚢の造血が阻害されるCsf1r欠損マウス、および骨髄由来の血球細胞がTdTomatoでラベルされるMs4a3TdT遺伝子改変マウスを用いて、内耳マクロファージの分布、密度とそれらの由来組織の割合を検討した。
卵黄嚢由来の内耳組織マクロファージは生後14日目付近で急速にその割合を減少させた。青直後や生後14日目では胎生肝由来のマクロファージの割合が高かった。一方で骨髄由来の内耳組織マクロファージは生後14日目、30日目、60日目と徐々に割合および密度を増加させた。
これらの結果は、内耳組織マクロファージは生後も胎生肝および骨髄から供給され入れ替わりがみられ、またマクロファージの由来組織が卵黄嚢→胎生肝→骨髄と移行することから、小腸や真皮の組織マクロファージと同様の動態を示すことが示唆された。
今後、加齢性難聴を予防、治療するため、骨髄由来の内耳組織マクロファージを標的とした新たな治療法を模索する基礎的な知見が得られた。

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Published: 2023-12-25  

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