2020 Fiscal Year Research-status Report
頭頸部扁平上皮癌特異的NOTCHパスウェイの探求とその特性の解明
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19K09909
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
福角 隆仁 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70623734)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | NOTCH / HEY1 / SOX2 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、頭頸部癌における特異的NOTCH関連遺伝子・パスウェイの探求とそのパスウェイの腫瘍に対する効果である。本年度では、公開されている米国及びカナダの癌データベースを用い、HEY1・SOX2遺伝子の各癌腫における発現と、その相関を調べた。結果、頭頚部扁平上皮癌のみならず、肺扁平上皮癌や食道扁平上皮癌など他の扁平上皮癌でも、SOX2とHEY1は正の相関関係にあることが判明した。また、ChIPアッセイを用いて、SOX2遺伝子がHEY1遺伝子を、HEY1遺伝子がNOTCH4遺伝子の発現を制御することが判明した。特にHEY1とNOTCH4の関連は頭頚部扁平上皮癌においてpositive feedack loopを形成していると考えられ、これが癌の増殖や転移に関連していることをin vitroで示した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
細胞実験で得た傾向と同じ結果が、データベースでも確認できた。NOTCHパスウェイにおいて頭頚部扁平上皮癌に特有の機構を新規に解明することができた。 上記実験、解析結果をまとめ論文投稿し受理された。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はNOTCH4-HEY1パスウェイを制御する機構解明を予定している。
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Causes of Carryover |
今年度は、Dry解析が多く物品使用が比較的少なかった。また、前年度と同様COVID-19の全世界的流行のため、予定していた国内・国際学会の実地発表機会が少なく、旅費・備品費が予定より少なくなった。論文受理されたこともあり翌年度に学会報告を行う予定である。
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Research Products
(1 results)