2019 Fiscal Year Research-status Report
好酸球中耳炎における好酸球性ムチンの分泌応答とその制御
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19K09915
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
古川 正幸 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (20359524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 弘子 順天堂大学, 医学部, 助教 (20433774)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 好酸球性ムチン / 好酸球性中耳炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
好酸球性中耳炎においては不可逆的な中耳粘膜肥厚がみられる。難治性かつ再発性の好酸球性中耳炎お病態解明の鍵は①好酸球の活性化②高い生物活性を保持する顆粒蛋白の放出③好酸球の局所への停滞と組織障害の遷延④粘稠なムチンの分泌である。 これらの現象は好酸球の細胞外トラップ死によって説明できることを好酸球と表面上皮細胞および腺細胞の共培養系を用いて解明している。好酸球性ムチンの顆粒蛋白であるmajor basic proteinやeosinophilic cationic proteinをELISA法を用いて定量する。上記で証明した好酸球の細胞外DNAトラップ細胞死の結果、顆粒蛋白の細胞外への放出が確認できる。major basic proteinやeosinophilic cationic proteinの刺激により培養中耳腺細胞からのムチン分泌を定量する。このことから顆粒蛋白によるムチン分泌の新知見が得られる。以上より本研究では好酸球の細胞外トラップ死による細胞内顆粒の放出が、中耳腺細胞の好酸球性ムチンの分泌応答及び表面上皮の組織障害引き起こすことを検証した。 本研究の独創的特色は、難治性・再発性の好酸球性中耳炎の病態の特徴である好酸球性ムチンの発症の機構を全く斬新な発想で解明することである。つまり近年明らかになった好酸球の新規の細胞死が好酸球性ムチンの賛成の中心的役割を果たしていることを検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
腺細胞の培養が一定せずにいること。
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Strategy for Future Research Activity |
好酸球と中耳腺細胞・表面上皮細胞の共培養系を用いて、好酸球の細胞外トラップ死とムチンの形成は活性化された好酸球の顆粒蛋白を能動的に放出させて、局所に長期間に渡り停滞せしめて組織障害を高度に引き起こすことを明らかにする。
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Causes of Carryover |
中耳腺細胞の培養が一定せず共培養系の数が少ないため
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