2019 Fiscal Year Research-status Report
顔面神経麻痺後遺症の予防-エビデンスに基づく表情筋マッサージ開発を目指す基礎研究
Project/Area Number |
19K09919
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
萩森 伸一 大阪医科大学, 医学部, 教授 (90291799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲野 春樹 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10444027)
乾 崇樹 大阪医科大学, 医学部, 講師 (60465614)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 顔面神経麻痺 / 後遺症 / リハビリテーション / 顔面神経核 / 三叉神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
モルモット14匹を用いて顔面神経麻痺モデルを作製した(うち10匹はクリッピングにて、4匹は切断後縫合にて)。麻痺後一部のモルモットには用手的な顔面マッサージを継続的に行った。三叉神経入力によるBlink reflexをビデオ撮影し、病的共同運動出現の有無を確認した。顔面神経麻痺時の顔面神経核興奮を電気生理学的に観察する目的でBlink reflexの際のF波の測定を試みたが再現性のある波は得られておらず、さらに検討する予定である。中枢の興奮性を評価する目的で、モルモット橋部横断面で顔面神経核の位置を同定し、c-fosの免疫染色を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モルモットの顔面神経麻痺モデルを確立し、さらに回復過程において病的共同運動が生じることが確認された。電気生理学的検討では十分な結果は得られておらず、今後さらに計測の工夫を行うなど改良を要することが明らかになった。またモルモット橋部の組織切片も作製し、免疫染色を開始した。以上よりおおむね順調に進行していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は電気生理学的な評価法の改良を行うとともに、モルモット橋部の顔面神経核にc-fosの免疫染色を行い、顔面神経麻痺における顔面神経核の興奮性について評価を行う。可能であれば患側マッサージによる神経核興奮への影響についても組織学的にも評価を行う予定である。
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Causes of Carryover |
試薬など物品費が予定より少額で済んだため約80000円の残金が生じた。来年度は免疫染色などに必要な試薬や物品の購入に合わせて使用する予定である。
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Research Products
(12 results)