2019 Fiscal Year Research-status Report
Exacerbate factors of Diabetic retinopathy
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19K09932
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松本 牧子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (70437903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
築城 英子 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (30363493)
木下 博文 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (50530466)
北岡 隆 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80234235)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 糖尿病網膜症 / DME / VEGF / コハク酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病網膜症と同様に眼内増殖性疾患である、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に関し、臨床研究を行った。 Laser Speckle Flowgraphy(LSFG-NAVIソフトケア社)を用いて、血流速度MBRや血管抵抗性TCRを評価した。また、血管抵抗性TCRという指標に関しては我々が考案した。従来あるBOSという血管抵抗性を評価する指標は、心拍が検知が必要であるが、TCRは心拍検知ができないようなCRVO症例においても評価することが出来る指標である。 血管抵抗性TCRは健常者≦CRVO僚眼<CRVO患眼であり、健常者とCRVO患眼、CRVO僚眼と患眼の間に有意差を認めた。 CRVOに伴う黄斑浮腫を抗血管内皮増殖因子薬で加療するが、その反応を薬剤間(ベバシズマブ、ラニビズマブ)で評価した。両薬剤も注射を行うことにより、血管抵抗性TCRは平均で下がり、血流速度MBRは平均で増加した。両薬剤間で変化量に有意差は無かった。視力と血流速度MBRの間に有意な相関を認めるが、視力と血管抵抗性TCRの間には相関はない。 糖尿病黄斑症に伴う黄斑下硬性白斑に対する黄斑下洗浄の成績を評価した。今となっては糖尿病黄斑浮腫の治療は抗血管内皮増殖因子薬が第一選択であるが、症例を選べば(浮腫発症後早期)、視力改善および浮腫の改善は認められ、高額な抗血管内皮増殖因子薬を複数回投与する場合と比較し、医療費も抑えられる可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究予定は、基礎研究を行う予定だったが、実際はほぼ臨床研究のみ行っている状況。しかし、焦点は糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などの眼内増殖性疾患に関することである。基礎研究に手が回っていない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
学会発表の論文化を進める、また基礎実験も極力進める方向である。
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Causes of Carryover |
(理由)基礎研究に手が回らず、もっぱら臨床研究となったため、諸雑費が少なくてすんだ。
(使用計画)今後学会発表などへの出張費、論文のための英文校正、論文掲載費などへ使用予定。
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Research Products
(6 results)