2020 Fiscal Year Research-status Report
補償光学適用光干渉断層計による萎縮型加齢黄斑変性の病態・治療研究
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19K09948
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大音 壮太郎 京都大学, 医学研究科, 講師 (10511850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 華子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20372162)
三宅 正裕 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90812793)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 加齢黄斑変性 / 補償光学 / 光干渉断層計 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. AO-OCTによる萎縮型AMDの黄斑部視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板の形態評価: AO-OCTにより、萎縮型AMD患者の黄斑部視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板を経時的に観察し、細胞密度、細胞形態、血管密度・形態・配列に関するデータを蓄積し、地図状萎縮の進行に関与するパラメータを探求している。また軟性ドルーゼン・pseudodrusen・石灰化ドルーゼンが視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板に与える影響について形態的に考察を行っている。現在までに45名撮影を行った。 2. Multimodal Imagingによる網膜色素上皮細胞・脈絡膜毛細血管の評価: 得られた正常および萎縮型AMD患者の黄斑部視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板の形態に関するデータと、眼底自発蛍光のシグナルで示される網膜色素上皮の機能・OCT angiographyの加算平均画像で得られる脈絡膜毛細血管の形態との関連を検討した。 3. 遺伝子多型と視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板異常: 萎縮型AMD患者・正常対照者から採血を行い、DNAサンプルを保存した。DNAサンプルを用いて近年AMDの発症・進展に関与する因子として報告されているCFH, ARMS2, C3, C2, CFB, ApoE遺伝子等の様々なターゲット部位をPCR増幅し、ダイレクトシークエンス法またはTaqman SNP assayで遺伝子多型を検出した。種々の遺伝子多型と視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板の形態異常にどのような関連があるかを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りの疾患眼での撮影および検体採取が行えているため。
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Strategy for Future Research Activity |
新規合成VCP ATPase阻害剤にドルーゼンの形成抑制・消失効果を持つことが明らかになっている。この阻害剤をドルーゼン・地図状萎縮形成マウス(Ccr2欠損マウス)に50 mg/kg/dayにて経口投与し、AO-OCTにて経時的に視細胞・網膜色素上皮細胞・脈絡毛細血管板の形態を評価する予定。
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Causes of Carryover |
動物実験計画がずれ込んだため、次年度に使用予定。
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Research Products
(2 results)