2021 Fiscal Year Annual Research Report
網膜変性疾患におけるドラッグ・リポジショニングの検討
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19K09960
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
神野 英生 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60514536)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 網膜変性 / 視細胞死 / ドラッグリポジショニング |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者が今研究で着目したのは「ドラッグ リポジショニング」である。ドラッグ リポジショニングとはすでに使用実績のある薬物を本来の対象疾患だけではなく別の疾患への効果を検討する既存薬の再開発を意味する。本年度は、Mertk-/-Cx3cr1GFP/+ Ccr2RFP/+マウスに対し、抗炎症効果が期待され網膜性変性への治療効果が期待されるレシチン結合ヨウ素およびミノサイクリンを使用し、網膜変性へのドラッグリポジショニングの可否につき検討を行った。その結果レシチン結合ヨウ素投与により、網膜変性は軽症化され網膜機能の保持を網膜電図にて確認した。ミノサイクリン投与によっても網膜変性は軽症化された。これらの薬剤は、網膜変性患者においても治療効果が期待できる薬剤であると考えられた。以上の成果は今年度下記のように論文掲載された。
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Research Products
(2 results)