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2020 Fiscal Year Research-status Report

食生活リズムによる加齢黄斑変性の制御

Research Project

Project/Area Number 19K09979
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

永井 紀博  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (10327611)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小澤 洋子  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (90265885)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords高脂肪食 / マクロファージ / 炎症 / 網膜
Outline of Annual Research Achievements

Balb/Cマウスに高脂肪食もしくは普通食を1ヶ月間投与し、アンジオテンシンII 1型受容体(AT1R)拮抗薬(ARB)であるバルサルタンを解析前の1週間投与した。高脂肪食には日本クレア社製のHFD32を使用した。総エネルギー中の脂肪によるカロリー比(Fat kcal%)が約60%の超高脂肪飼料である。高脂肪食投与により、内臓脂肪が増加し、血糖の上昇がみられた。酸化LDLの発現を免疫染色法、ELISA法で、インターロイキン(IL)-1β、ATP binding cassette protein A1(ABCA1)の発現を定量PCR法で解析した。腹腔マクロファージを採取し、酸化LDL、ARBを投与し、IL-1β、ABCA1の発現を解析した。またマクロファージのAT1R、PPARγをSiRNAを用いて阻害した。
高脂肪食により脈絡膜・網膜色素上皮、浸潤マクロファージにおける酸化LDL、IL-1βの発現が誘導され、ARB投与によりこれらの発現は低下した。腹腔マクロファージに酸化LDLを投与するとマクロファージの酸化LDL蓄積、アンジオテンシノーゲン、IL-1βが誘導された。ARB投与、AT1Rのノックダウンにより、マクロファージのPPARγ、ABCA1の発現は上昇し、酸化LDL蓄積とIL-1βの発現は減少した。またPPARγのノックダウンではabca1の発現は減少し、IL-1βの発現は亢進した。高脂肪食によってマクロファージではAT1R/ PPARγ/ABCA1 pathwayを介して脂質の蓄積が生じ、炎症が亢進することで、視機能低下を誘発することが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

高脂肪食モデルにおいて、マクロファージではAT1R/ PPARγ/ABCA1 pathwayを介して脂質の蓄積が生じ、炎症が亢進することで、視機能低下を誘発することが解明できた。

Strategy for Future Research Activity

高脂肪食モデルにおけるマクロファージの関与をさらにたしかめるために、クロドロネートリポソームによりマクロファージの除去を行い、網膜機能を網膜電図で、網膜色素上皮細胞の形態やリソソーム、脂質の蓄積を electron microscopeで、網脈絡膜における炎症をPCR法で解析する。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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