2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K09984
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
前田 亜希子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (40776423)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 暁士 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (70569102)
万代 道子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 副プロジェクトリーダー (80263086)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 網膜色素変性症 / iPS細胞 / 薬物治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)ハイスループットスクリーニングを行う。(研究分担者1)1. リードスルー効果を判定するため、ルシフェラーゼを用いたレポーターアッセイシステムを構築した。システムにはHEK293細胞を用い、網膜色素変性原因遺伝子変異であるRP2-R120*変異をテストモデルとしてルシフェラーゼレポーター遺伝子とともに導入した。コントロールとしてRP2正常配列とルシフェラーゼ遺伝子を導入した。また遺伝子非依存性を検討するためにペリフェリンR64*変異をルシフェラーゼ遺伝子を、コントロールとしてRP2正常配列とルシフェラーゼ遺伝子を導入した。それぞれ複数細胞クローンを樹立した。2. レポーターアッセイシステムと既存薬ライブラリー(spectral collection)を用いた化合物ハイスループットスクリーニングを行った。スクリーニングにて20超える候補薬が選出され、このうち治験に進んでいるPTC薬よりも高いルシフェラーゼ活性を持つものを10候補薬までに絞り込みを行った。2候補薬に対して容量依存性の検討を行った。 (2)ヒト疾患モデルの確立と候補薬の評価(研究分担者2)1. RP患者の遺伝子診断を行い、PTC変異を持つRP患者、RP2-R120*変異患者とペリフェリンR64*変異患者からiPS細胞を樹立し、細胞培養と研究に必要な細胞ストックを行った。2. PTC変異を持つ患者iPS細胞から立体網膜と網膜色素上皮細胞を分化誘導中である。 (3)マウスモデルの確立と候補薬の評価(研究分担者3)1. RPマウスラインを樹立中である。トランスジェニック用のベクターコンストラクトの構築は終了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各々の分担者は計画通りに研究を遂行できている。 研究途中のトラブルシューティングにも適切に対応できている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も計画通りに研究を進めていく。 分担者1は、スクリーニングにて得た化合物の容量依存性を中心に検討する。 分担者2は、患者から得たiPS細胞の網膜細胞への分化を継続し、網膜細胞としての検証を行う。 分担者3は、マウスモデル確立に向けた作業を継続する。
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Causes of Carryover |
残金8883円は次年度の消耗品の購入に使用する。
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Research Products
(1 results)