2019 Fiscal Year Research-status Report
緑内障における脳由来神経栄養因子(BDNF)の役割の解明と遺伝子治療法の開発
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19K10001
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
五十嵐 勉 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10421190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 浩 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00188046)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 緑内障 |
Outline of Annual Research Achievements |
Brain-derived neurotrophic factor (BDNF) は主要な神経保護因子である。眼科分野でも網膜の神経保護効果について数多くの報告がある。しかしながら、①BDNFノックアウトマウスは、脳や感覚神経の発達障害を起こし、通常は出生して間もなく死亡するため網膜における解析ができなかった。また②BDNFを投与すると長期的にはBDNFのレセプターであるTrkBのダウンレギュレーションが生じ、神経保護を出来ないと報告されているが、単回かつ過剰のBDNF投与のため、持続的な遺伝子発現によるBDNFの神経保護効果については、未解決のままであった。我々は、①に対して、BDNFpro/proマウスを使用することで、②に対して、AAV-BDNF及びAAV-BDNF-IRES-TrkBを用いることで検討を行い、BDNFの効果について検証を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①に対して、BDNFpro/proマウスを使用し、解析を行っている。 ②に対して、AAV-BDNF及びAAV-BDNF-IRES-TrkBの構築を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
①に対して、BDNFpro/proマウスを使用し、解析を行っていく。 ②に対して、AAV-BDNF及びAAV-BDNF-IRES-TrkBの構築を行い、ベクターの作製を行う。
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Causes of Carryover |
(理由) 購入予定の消耗品が610,616円より高額なため、次年度購入予定とした。 (使用計画) 消耗品購入予定。
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