2021 Fiscal Year Research-status Report
大気圧プラズマのケロイド・肥厚性瘢痕に与える影響に関する基礎的研究
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19K10025
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
亀井 譲 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10257678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 宏昌 名古屋大学, 低温プラズマ科学研究センター, 教授 (00508129)
蛯沢 克己 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20397459)
神戸 未来 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50597862)
高成 啓介 愛知県がんセンター(研究所), がん病態生理学分野, 研究員 (80378190) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 大気圧プラズマ / ケロイド / 肥厚性瘢痕 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞レベルでの大気圧プラズマの肥厚性瘢痕・ケロイドに対する影響を調べるため、ケロイド・肥厚性瘢痕組織において重要な挙動を示す線維芽細胞に引き続き焦点を当てた。一昨年市販のヒト正常真皮由来およびケロイド由来線維芽細胞の比較で、細胞増殖は両細胞とも希釈するに従い亢進し、1/32倍以下の濃度では一定となった結果を得ていた。昨年度はプラズマ照射液の培地に添加する濃度の最適化をめざし、多くのドナー由来細胞で検討しようと計画したが、COVID19感染症蔓延のためドナー細胞収集に難渋していたが、本年度もドナーがなかなか集めることができなかった。現状で得られたサンプル数の細胞では結果のバラツキが大きく、条件の至適化ができていないのが現状である。 ケロイド・肥厚性瘢痕動物モデルで、大気圧プラズマによる発症・進展予防や治療の効果検討を行うため、その作成を行った。当初の文献に従って行った肥厚性瘢痕モデル(肥厚性瘢痕の深部を半分切除、皮下ポケット内に移植、2週後に移植片上の皮膚を切除)は一度正着したように見えるが、1ヶ月以降で移植した皮膚が壊死してしまった。その改善として移植片を5ミリほどとかなり小さくかつ薄く加工すると生着が改善するが、肥厚性瘢痕継のような外観が失われてしまうものが多くなり、更なる改善を要する結果となった。ケロイドモデルに関してはCOVID感染症蔓延の影響か、ドナーが1名もおらず作成できなかった。 動物モデルの作成に難渋しており、プラズマ照射液の動物モデル注入はストップしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
正常線維芽細胞増殖を抑制せず、筋線維芽細胞増殖を抑制するプラズマ照射液の条件がドナーや細胞腫各ごとに異なり、ドナーの確保が最重要課題であったが、本年度もCOVID19感染症蔓延のためドナー数確保が困難を極め、現時点で最適化できていない。俣長期経過観可能なモデルも再検討を要する状態であり、実験が計画通りに進行できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは研究分担者らと検討の上、本年度以上のプラズマ照射培地を作成し、ヒト正常線維芽細胞の増殖を抑制せず、筋線維芽細胞の増殖を抑制するような条件を検討し、プラズマ照射培地の最適化を継続して行う。Covid-19の感染も徐々に制御でき始めており、ドナーの確保ができると考えている。その上で、申請書の計画に沿って行う。
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Causes of Carryover |
実験結果が思わしくなく、予定より遅れているため次年度以降使用額が生じた。 当初の計画通り、引き続き動物モデル作成、細胞培養してプラズマの最適化などの実験に使用する。またその現象の解析、具体的には組織標本作成、免疫染色、質量分析などに使用する予定である。成果が得られれば、論文発表のための英文校正や論文掲載料に使用する予定である。
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