2022 Fiscal Year Research-status Report
ヒト毛包原基大量培養法を用いた毛髪再生医療実現化に関する基礎的研究
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19K10026
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
蛯沢 克己 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20397459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀井 譲 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10257678)
福田 淳二 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (80431675)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 毛包再生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ヒト毛包組織由来細胞より大量の毛包原基(self-sorted hair follicle germ:以下 ssHFG)を作製・移植を行い、再生した毛包・毛髪が質的・量的に毛髪再生医療の実現化に必要な要求を満たせるかの検討を行っている。 従来のヒト毛乳頭細胞培養では、細胞数を得るために継代を重ねると、毛包誘導能が失われていくという問題があった。本年度われわれが改良を行った培養法では、簡易に大量の細胞が得られ、生化学的アッセイでも毛包誘導能を示す因子がしっかり発現しており、良好な発毛が期待された。しかし、依然としてヒト毛包由来角化細胞培養では、毛包誘導能を有する細胞の大量培養には成功しておらず律速段階となっている。 今年度は、World Congress for Hair Research 2022や第22回日本再生医療学会総会へ参加し、発毛関連因子や細胞移植を含めた毛髪再生医療に関する世界の進捗状況や問題点に関する情報を収集するとともに。研究分担者の福田らが本法を利用した毛髪再生に関する発表を行った。また本研究の一部の成果は、英文雑誌へ投稿し、受理された(Expansion Culture of Hair Follicle Stem Cells through Uniform Aggregation in Microwell Array Devices. Hirano S, Kageyama T, Yamanouchi M, Yan L, Suzuki K, Ebisawa K, Kasai K, Fukuda J. ACS Biomater Sci Eng. 2023 Mar 13;9(3):1510-1519.)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
毛包由来上皮細胞を必要細胞数まで増殖させることはある程度可能だが、上記のSSHFGを作成しても移植後の発毛率がかなり低かった。そのため、本実験を予定通り進めるとができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
毛包由来上皮細胞の培養に、培養皮膚と同様なfeeder layerを使用するなどの新たな方法を導入し、毛髪誘導能を有する上皮細胞の大量培養法開発に注力する。現行では、毛乳頭細胞培養が順調なため、これらを併せて申請書通りに実験を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究が遅れているため、予定した試薬や物品が少なかったため
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Research Products
(3 results)