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2019 Fiscal Year Research-status Report

ユビキチンE3複合体を標的とした血管奇形の新規治療戦略の創出

Research Project

Project/Area Number 19K10030
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

中岡 啓喜  愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (30172266)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 東山 繁樹  愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (60202272)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords血管新生 / ユビキチン / 血管奇形 / 血管腫
Outline of Annual Research Achievements

血管奇形および血管腫は病変内の血管増殖/退縮/形態異常に起因する疾患であり、容姿の問題だけでなく、進行すれば出血や心不全などを誘発する可能性のある病気である。既存の血管奇形、血管腫の治療においては外科的治療が主体となっているため、新規の薬物治療を開発できれば、患者の利益に加え、医療経済にも大きく貢献できるものと考える。
申請者の研究チームは最近、血管内皮細胞の性状を規定する4つのCUL3型ユビキチンE3複合体軸を同定することに成功しており、CUL3型ユビキチンE3複合体が血管新生において必須な分子群であることを解明している。したがって、当該分子軸は血管新生が異常亢進していることが予測される血管奇形および血管腫治療において、新規の分子標的薬創出のターゲットになりうる可能性がある。
そこでR1年度は、血管奇形、血管腫で高発現することが予測されるCUL3型ユビキチンE3複合体を構成する分子群を同定することを目的として解析を進めた。このために、実際に患者から切除した病変の組織標本を用いて、CUL3型ユビキチンE3複合体分子群のうちSPOPとSNX9の組織内における発現を免疫組織化学染色によって検討した。
その結果、両分子ともに、血管奇形および血管腫組織中の血管内皮細胞に加えて、脂肪細胞等の他の間質系細胞にも非特異的に発現している事が分かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

R1年度は、実際に患者から切除した複数の血管奇形、血管腫病変の組織標本においてSPOPとSNX9の免疫組織化学染色を行い、病変組織内における両分子の発現プロファイルの解明に成功したため。

Strategy for Future Research Activity

今後は、CUL3型ユビキチンE3複合体を構成する分子群のうちSPOPとSNX9以外の血管奇形および血管腫病変の病理組織における組織発現の解明を進めていく。
併せて、血管内皮細胞におけるCUL3型ユビキチンE3複合体構成分子群の機能解析を分子レベルで更に詳細に進めていく。
特にR2年度は、SPOPの血管内皮細胞における新規機能の解明に注力して進める予定である。

Causes of Carryover

病変組織標本の免疫組織化学染色等において共通で使用する薬品、物品などは教室において既に所有していた薬品、物品から使用し、不足分を補充購入するなどの措置をとったために次年度使用額が生じた。

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Published: 2021-01-27  

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