2020 Fiscal Year Research-status Report
骨吸収抑制と骨形成促進作用を持つゲラニルゲラニオールの骨代謝疾患への有効性の検討
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19K10060
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
友村 美根子 明海大学, 保健医療学部, 教授 (30217559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友村 明人 明海大学, 歯学部, 教授 (60188810)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ゲラニルゲラニオール / 骨吸収 / 骨粗鬆症 / リウマチ |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでゲラニルゲラニオール(GGOH)が骨吸収を担う破骨細胞の分化は抑制するが、骨形成を担う骨芽細胞の分化は促進することを、培養細胞を用いて明らかにしてきた。昨年度は卵巣摘出した骨粗鬆症モデルマウスを作製し、GGOHがエステロゲン枯渇による骨吸収を抑制していることを明らかにした。今年度は炎症性骨吸収について関節リウマチモデルマウスを作製し、GGOHの有効性について検討した。 野生型DBA/1マウスにⅡ型コラーゲン抗体カクテル(2mg)を腹腔投与し3日目にLPS(50μg)を追加投与した。GGOHは2種類の濃度で抗体投与時から2週間、隔日投与を行い、最後にμCTを用いて関節の腫脹について計測した。2型コラーゲン抗体とLPS投与群において明らかに前肢後肢の関節の発赤、腫脹が観察され関節炎症が誘導された。一方、GGOH投与群においては、これらの関節炎スコアが減少し、マイクロCT解析においても関節部の肥大や骨びらん構造の低減がみられたことから、GGOHのin vivoにおける炎症性骨吸収抑効果が確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
・申請者が所属する新設の保健医療学部には研究設備がなく、遠隔にある研究環境が整備されている歯学部で行っているため。 ・コロナの感染拡大の影響で、授業形態が数回かわり、授業の準備や学生の対応に時間がかかり、研究に費やす時間が激減したため。
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Strategy for Future Research Activity |
生化学的検査(GGOHの投与群と非投与群での血清の骨代謝関連因子の動態)、および組織学的解析(破骨細胞、関連タンパク質の染色)、および骨吸収を併発する他のモデルマウス(歯周病、糖尿病)を作製して、GGOHの効果をさらに検討する。
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Causes of Carryover |
理由:研究環境、研究時間に制限がかかり研究計画遂行が進まなかった 計画:生化学的解析と組織化学的解析を進める。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Augmentation of Neurotoxicity of Anticancer Drugs by X-Ray Irradiatio2020
Author(s)
Nakaya G, Sakagami H, Koga-Ogawa Y, Shiroto A, NobesawaT, Ueda D, Nakatani S, Kobata K, Iijima Y, Tone S, Debit-Gonzaleza, Garcia-Contreras R, Tomomura M, Kito S, Tamura N , Takeshima H
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Journal Title
in vivo
Volume: 34
Pages: 1009-1016
DOI
Peer Reviewed
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