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2019 Fiscal Year Research-status Report

歯髄幹細胞の同種移植に向けた免疫原性コントロールの解明

Research Project

Project/Area Number 19K10141
Research InstitutionOsaka Dental University

Principal Investigator

山田 さやか (中村さやか)  大阪歯科大学, 歯学部, 講師(非常勤) (40437033)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 馬場 俊輔  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (40275227)
山田 陽一  大阪歯科大学, 歯学部, 准教授 (20345903)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords再生医療 / 歯髄幹細胞
Outline of Annual Research Achievements

歯髄幹細胞は永久歯や乳歯の歯髄から得られる幹細胞である。多分化能、高い増殖能を有し、簡便かつ侵襲なく採取できることに加え、口腔領域のみならず様々な全身疾患の治療に有効である可能性が示唆され、注目されている。しかし、臨床応用を鑑み、汎用性の高い医療として患者に提供するためには、自己由来細胞による治療では、細胞を調整する費用、期間が多大にかかり、また安定した細胞供給が困難であることなどの問題点が指摘されている。以前より間葉系幹細胞は免疫原性が低いとされており、同種移植の可能性が示唆されているが、歯髄幹細胞の免疫機能については未だ不明な点が多い。そこで本研究では、歯髄幹細胞の免疫原性等を検討することを目的した。本年度は、まずヒト由来歯髄幹細胞の採取、調製方法の確立を行った。倫理委員会にて承認後、患者への説明と同意を文書にて取得し、永久歯あるいは乳歯のヒト抜去歯より歯髄組織を摘出した。その後、酵素処理を行い、歯髄由来間葉系幹細胞を分離・培養した。得られたプライマリー歯髄幹細胞が間葉系幹細胞の特徴を有することを確認するために、FACS Verseを用いてフローサイトメトリー解析を行った。その結果、間葉系幹細胞マーカー(CD73, CD90, CD105等)陽性、CD14, CD19, CD34, CD45等陰性であることが確認された。また、分化誘導培地にて培養したところ骨芽細胞等へ分化誘導され、多分化能を有する幹細胞が得られたことが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画通りに、ヒト由来のプライマリー歯髄幹細胞の分離・調製を行い、その特性を確認できた。今後研究に用いる歯髄幹細胞の安定した供給方法を確立できたため。

Strategy for Future Research Activity

今後は、得られた歯髄幹細胞の免疫機能について研究を進めていく予定である。また、歯髄幹細胞から分泌される細胞外小胞の関与の可能性についても、検討を加える予定である。

Causes of Carryover

当該年度に学会への参加がなく、培養実験用の費用が当初予定より少なかったため。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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