2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of pulp capping agent containing resin on dental pulp cells
Project/Area Number |
19K10155
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
丁 羣展 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60812287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 佳浩 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60325123)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 覆髄剤 / ヒト歯髄由来細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在のコンポジットレジン修復では、覆髄剤は歯質や充填材料との接着性が得られないことから、辺縁漏洩のリスクを回避するために適用されない。本研究では、MTAの主成分であるポルトランドセメントにレジンを添加した、象牙質接着性および石灰化促進作用を有する新規接着性覆髄剤(以下、PT-resin)を含む、市販されている覆髄剤セラカルLC(BISCO Dental Products, USA)およびダイカル(Dentsply Sirona, USA)がヒト歯髄由来細胞DPCs(Dental Pulp Cells, AD010-F-RA, DV Biologics, USA)に対する影響について検討を行うことを目的とした。本研究の条件では、セラカルLC群では、PT-resin群と同様に24時間後では細胞数に有意な変化はみられなかったが、48時間後には細胞数の減少を認め、72時間後も細胞の増殖は認めなかった。一方ダイカル群では、24時間後の時点でPT-resin群・セラカルLC群より細胞数は減少し、その後も増加は認めなかった。培養72時間の時点ではコントロール群が最も細胞数が多く、次いでPT-resin群が多く、セラカルLC・ダイカルでは細胞数は有意に少なかった。このことは、pHの変化のほかに、覆髄剤から溶出されるイオンやモノマー成分などの別の要因がDPCsの生存に影響していると考えられる。今後、培地中のpH変化や材料の量や浸漬期間などの異なる条件でのpHの変化、カルシウム以外の徐放されるイオン・成分などについて検討を行うとともに、生体での歯髄組織への影響についても検討する必要がある。
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