2021 Fiscal Year Annual Research Report
Develop the new drugs for peri-implantitis prevention by drug repositioning methods
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19K10173
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
佐々木 穂高 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (50433959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 友基 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (10755044)
守 源太郎 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30733745)
国分 栄仁 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70453785)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | インプラント / インプラント周囲炎 / ドラックリポジショニング / ハイスループットドラッグスクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会をむかえた我が国では、歯科インプラント治療が普及されてきた一方で、在宅患者におけるインプラント周囲炎の増加が危惧され、対応策を確立する必要性が生じている。インプラント周囲軟組織で特異的発現変化する遺伝子のデータベースから、同部で生体防御機構の関連遺伝子群が減少していることに注目し、新規薬効を検索する“ドラッグリポジショニング”法を用いて、目的遺伝子の発現上昇を促す薬物を同定することとした。特異的遺伝子発現データベースから、インプラント周囲軟組織で特異的発現変化した遺伝子群より発現上昇、発現減少した遺伝子をRT-PCR法にて、確実に発現差がみられた遺伝子群の抽出を行なった。有意な発現差を認めた遺伝子のうち、ラット口蓋由来線維芽細胞をチタンディスク上にて培養後、同様の発現傾向が認められた遺伝子を同定した。 これらの遺伝子の内、過去の研究報告から創傷治癒に関連報告があった遺伝子Npas2を対象遺伝子として、インプラント周囲軟組織における炎症期から治癒においてRT-PCR法ならびに免疫組織化学染色による評価で発現減少を示した。これの結果、ハイスループットドラッグスクリーニング(HTS)法よりNpas2の発現減少を示す薬剤Aを同定した。チタンディスク上に培養した口蓋由来線維芽細胞に薬剤Aを添加した所、著名な発現減少を示した。Npas2は皮膚の創傷治癒を促進することが知られており、インプラント周囲軟組織に薬剤Aを応用することで創傷治癒の促進を図ることで、生体防御機構が維持されることが示唆された。
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Research Products
(5 results)