2019 Fiscal Year Research-status Report
細胞リクルートを目的とする分化誘導因子含有scaffoldの顎骨再建への応用
Project/Area Number |
19K10187
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
虻川 東嗣 明海大学, 歯学部, 准教授 (50453717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽毛田 慈之 明海大学, 歯学部, 教授 (90164772)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨誘導因子 / 骨芽細胞 / PLGA / コントロールリリース |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、骨が必要な場所へ積極的に骨形成を誘導するために、時間経過とともに適量の骨誘導因子をコントロールリリースするscaffoldを開発することである。至適濃度の骨誘導因子を放出することにより、骨欠損部への骨形成を誘導する。2018年までの研究で、3つの骨誘導因子の放出局所濃度を評価したが、ベータグリセロリン酸(bGP)において、骨芽細胞分化に至適な局所濃度が得られていなかった。2019年度の研究では、bGPのscaffoldへの導入濃度を変更し、再度放出局所濃度を測定した。 【方法】Scaffold はこれまでと同様に PLGAを用い、solvent-casting and particulate leaching 法により作成した。より高濃度の bGP(10mM)を含む生理食塩水を、真空ポンプでPLGAに侵入させた。測定用の生食水入りアンプルに移し、時間経過とともにPLGA から放出されるbGPをHPLCで測定した。 【結果】bGPは、3時間(3.9 mM)、12時間(0.6 mM)、24時間(0.1 mM)ともに放出が確認され、時間依存的に濃度は低下した。 【結論】未分化細胞は骨誘導因子のDex(10-100 nM), AsAc(0.1-0.5 mM), bGP(1.0-10 mM)のもとで効率的に骨芽細胞へ分化し増殖する。本年度の研究では、bGPのscaffoldへの導入濃度を変更することにより、放出開始後3時間まで至適濃度を維持することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの流行により、動物を使用した研究の一次中断を余儀なくされたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度の研究結果を踏まえ、マウスの未分化細胞を用いたin vitro の研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの流行により、動物実験がスタートしていないため。
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Research Products
(2 results)