2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢者・有病者・障害者のための簡易な固定性補綴歯科治療の提言
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19K10209
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田上 直美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (70231660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鮎瀬 てるみ 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (00284703)
鮎瀬 卓郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (20222705)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 有病者 / 歯科治療恐怖症 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、薬物的な行動調整下で歯科治療を実施する必要のある歯科治療恐怖症の患者数が急増している。身体障害、知的障害の他に、精神的な原因により歯科治療を行えない患者への対応が急務となっている。そこで、今年度は、歯科治療への恐怖感に何が影響を及ぼすかを調査することを目的に調査を実施した。20-30歳代の医学部生69名および歯学部生86名(計155名)に対して歯科治療への恐怖感に関するアンケート調査を行った。アンケート調査は自由意志による回答とすることについて十分に説明した上で実施した。恐怖感の度合いはKleinknecht’s Dental Fear Survey (DFS)を用いて評価した。また,家族に歯科医師がいるか,歯科治療の経験があるか,家族からの治療経験があるかについても聴取した。得られた結果は重回帰分析にて解析した。結果的に151名の学生から回答が得られた。歯科治療恐怖症と推測できたDFS値60点以上の学生は11人(7.3%)であった。DFS値に影響を及ぼした変数は学部の相違であり(p=0.0338),医学部学生の値が歯学生のそれより有意に高かった。恐怖感の強かった11人の学生には全てに歯科治療経験があり,特に「歯を削る器械を見ること」と「歯を削る器械の振動を感じること」に対して強い不安を抱いていることが分かった。歯科的ドリル器具の視覚情報や振動体感が歯科治療経験のある者に恐怖心を抱かせる可能性が示唆された。また,恐怖心は歯科治療内容の理解度によって異なる可能性も示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍で発表の機会が失われたこと以外は、研究計画は順調に進展している。次年度中には、全てのデータ取得、解析、研究発表を含め、全ての研究計画を遂行できると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は今年度までに取得できたデータの統計的な解析を行い、全てのデータについて次年度中に研究発表、論文化を行う予定である。
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Causes of Carryover |
感染症蔓延により、今年度中に結果を研究発表することが困難となったため、次年度使用額が生じた。次年度は、今年度できなかった研究発表を行い、その旅費および研究発表に係る消耗品等に当該助成金を使用予定である。
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Research Products
(10 results)