2019 Fiscal Year Research-status Report
脳内出血における大脳皮質神経受容体結合能およびアミノ酸代謝の変化と嚥下障害の関連
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19K10215
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小守林 靖一 岩手医科大学, 医学部, 特任講師 (00509002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 泰嗣 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (50633145)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳内出血 / 嚥下障害 / 大脳皮質神経受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、被殻あるいは視床出血において、大脳皮質神経受容体機能を可視化できる123I-Iomazenil SPECTと脳アミノ酸代謝動態との関連からアミノ酸PETを用いて評価し、嚥下障害の程度、ならびに神経学的脱落症状との比較を経時的に行い、大脳皮質神経受容体機能と脳アミノ酸代謝動態の評価が、最終的に嚥下障害ならびに神経症状の転帰を予知できるかどうかを検討するものである。神経伝導路の遮断の程度に比例して逆行性に支配領域の大脳皮質神経細胞の機能が低下する現象である「remote effect」を用いて、嚥下障害の予後ならびに神経症状との関連を評価し、脳内出血発症亜急性期の大脳皮質神経受容体機能と脳アミノ酸代謝動態の評価が、最終的に嚥下障害ならびに神経症状の転帰を予知できるかどうかを検討している。2019年9月に本学は以前あった場所から約13キロメートル離れた場所に新築移転した。そのため、8月から9月は入院患者数制限等があったことと、9月から10月は設置機材の運用確認等があり、この3ヶ月は該当症例の検査等を満足に行うことができない状態であった。結果、2019年度は8例に検査と、摂食嚥下機能評価を行った。この8例は全て「remote effect」の評価において低下を示さず、急性期には嚥下障害があり経鼻胃管を挿入の上、内服・栄養管理を行った症例においても、回復期リハビリテーション病棟から自宅退院時には経口摂取可能となっていた。2019年度においては、「remote effect」の評価において低下を示し、経口摂取不良例はなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年9月に本学は以前あった場所から約13キロメートル離れた場所に新築移転した。そのため、8月から9月は入院患者数制限等があったことと、9月から10月は設置機材の運用確認等があり、この3ヶ月は該当症例の検査等を満足に行うことができない状態であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は安定的に検査を遂行可能な状態となっており、研究の推進には問題がない。
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Causes of Carryover |
附属病院の新築・移転のため、検査数が少なかったため。 現在は検査実施については支障がない状態となっている。
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