2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of dental zirconia implant using additive manufacturing
Project/Area Number |
19K10241
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
猪越 正直 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (90753715)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 浩佑 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (00507767)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 積層造形 / 付加製造 / ジルコニア / アルミナ強化ジルコニア / 微細構造解析 / 元素分析 / 生体活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、まず積層造形ジルコニア試料の微細構造解析・元素分析を行った。走査型電子顕微鏡による微細構造解析の結果、direct light processing (DLP) 型の光造形装置(CeraFab7500,Lithoz)とlaser-based stereolithography (SLA) 型の光造形装置(CERAMAKERC900)を用いて製作した試料いずれにおいても、従来法にて製作したジルコニア試料とほぼ同等の微細構造を示すことが明らかとなった。また、これまでの成果を、インパクトファクターの付いた国際英文誌に投稿し、受理された。 さらに、2021年度は積層造形ジルコニアインプラントの生体適合性を明らかにすることを目的として実験を行った。実験に先立ち、3種類の試料を製作した:1)サンドブラスト+酸処理を施したチタン試料;2)一軸加圧成形にて製作したジルコニア試料(焼成したまま:表面処理なし);3)SLA型ジルコニア光造形機にて製作した積層造形ジルコニア試料(焼成したまま:表面処理なし)。得られた試料について、マウス骨芽細胞様細胞を用い、以下の項目を調査した:①細胞増殖性を、MTTアッセイにて評価;②分化能を、ALP活性、リアルタイムPCRによる骨形成関連遺伝子およびウエスタンブロットによる骨形成関連タンパク質により評価;③石灰化能をアリザリンレッドSにより評価。実験の結果、積層造形ジルコニア試料の細胞増殖能はチタン試料のそれとほぼ同等程度であることが明らかとなった。しかし、一部実験の結果収集に遅れが生じているため、研究期間を延長することとし、得られた結果の最終的な解析は2022年度に行うこととした。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響のため、実験が予定通り進行せず、進捗に遅れが生じている。そのため、研究期間の延長を申請し、実験結果の集計を2022年度に行うこととした。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度に実施した生体適合性評価に関する実験について、結果の集計・解析が遅れているため、それを実施する。得られた結果をまとめ、インパクトファクターの付いた国際英文誌に投稿する予定である。
|
Causes of Carryover |
2021年度に実施した生体適合性評価に関する実験について、進行に遅れを生じたため、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、実験結果の集計・解析と論文作成費用に充当する予定である。
|
Research Products
(11 results)