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2022 Fiscal Year Annual Research Report

口腔・咽頭器官の発生におけるShhの役割

Research Project

Project/Area Number 19K10260
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

奥原 滋  日本女子大学, 家政学部, 研究員 (10451973)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 圭一  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10396971)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords喉頭蓋 / Shh / 軟骨
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、ShhEGFP(Sonic hedgehog遺伝子欠失)アレルとMFCS4del(Shhエンハンサー配列欠失)アレルの複合ヘテロマウス個体で、喉頭蓋が極めて矮小な表現型を示す過去の報告を受けて、喉頭蓋を中心とした咽頭・喉頭構成器官の発生機序、特にShhの関わりを解明する目的で遂行された。
喉頭蓋は気管の入口を蓋し誤嚥を防止する弾性軟骨からなる器官である。同軟骨は弾性線維が他の軟骨(硝子・線維)に比して圧倒的に多いことで分類される軟骨である。
本研究では最終年度まで継続して以下を調査し、成果として得るに至った。まず、気管を持つ爬虫類・鳥類・哺乳類のうち、喉頭蓋は陸生の哺乳類に固有の器官であることを、文献等の調査から明らかにした。次に、喉頭蓋軟骨の発生はその原器が周囲の舌骨や甲状軟骨と同じ時期にできるが、その成熟は甲状軟骨よりもマウスで2日も後であることを組織学的観察から明らかにした。更に、上記複合ヘテロ個体の組織学的観察から、原器が細胞増殖してサイズを拡大する過程で細胞増殖が劣ることを明らかにした。また、弾性繊維の形成・成熟にかかわる遺伝子群について、その発現量が低く範囲も狭く見受けられることをin situ hybridization法により明らかにした。
他にFoxc1ch/chマウスも研究に導入した。Foxc1転写因子は軟骨形成においてShhシグナル伝達との関与が既に報告されている。また、Foxc1ch/chマウスでは喉頭蓋軟骨が欠失する旨過去の報告にある。本研究では、Foxc1ch/chマウスで喉頭蓋軟骨は欠失しないもののやはり矮小であること、しかしShhシグナル伝達や細胞増殖に低下はみられず、何等か別の原因で喉頭蓋軟骨が矮小となることを明らかにした。
これらの成果を現在、論文として発表すべく準備中である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 新規免疫チェクポイント分子ILDR2の発現2022

    • Author(s)
      張晨陽、奥原滋、永井重徳、東みゆき
    • Organizer
      第64回歯科基礎医学会学術大会
  • [Presentation] A novel immune checkpoint molecule, ILDR2 is upregulated in the inflammatory by brain.2022

    • Author(s)
      Farzana Sultana, Chenyang Zhang, Shigeru Okuhara, Sigenori Nagai, Miyuki Azuma
    • Organizer
      第87回口腔病学会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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