2019 Fiscal Year Research-status Report
Estimation of left ventricular diastolic function using biomarkers, heart rate variability and accelerated finger photoplethysmogram indices
Project/Area Number |
19K10319
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
糀谷 淳 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (60304325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 昌明 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (00347113)
湯淺 敏典 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (00535643)
大野 幸 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (00535693)
四道 瑠美 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (00825391)
山下 薫 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (50762613)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 左室拡張機能 / 心拍変動解析 / バイオマーカー / 指尖容積脈波 / 左室駆出率の保たれた心不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身麻酔下に歯科・口腔外科手術が予定された患者で、心血管リスク因子により心エコー図検査が実施された患者49例を対象とした。男性28例、女性21例で年齢64.0±17.9歳、BMI23.2±3.2であった。心エコー図検査のパラメータ群(男性vs女性)は、左室駆出率(69.0±6.4 vs 73.7±4.9 %)、左室心筋重量係数(106.8±28.5 vs 89.3±22.0)、僧帽弁輪移動速度(e'; 中隔と側壁の平均値; 7.9±0.3 vs 8.3±0.4 cm/s)、左房圧を反映する側壁のE/e'(6.3±1.5 vs 6.7±2.1)であった。
心拍変動解析のパラメータ群との相関では、e'はlog LF(P=0.0004, R=0.50)、log LF/HF(P=0.0195, R=0.34)、log SDNN(P=0.0387, R=0.30)と正の相関を示した。左房圧を反映する側壁のE/e'は、log LFと負の相関を示した(P=0.0379, R=-0.30)。 加速度脈波パラメータ群との相関では、e'はb/a(P=0.0084, R=-0.38)、AGI(P=0.0026, R=-0.43)と負の相関を、c/a(P=0.03, R=0.32)、d/a(P=0.0216, R=0.34)と正の相関をみとめた。バイオマーカー(BNP、NT-proBNP、高感度心筋トロポニンT、高感度心筋トロポニンI)との相関はみとめられなかった。
左室拡張機能の低下を示すe'<7cm/sを予測するlog LF、log LF/HFのROC曲線のAUCはそれぞれ0.78、0.81と高値を示し、カットオフ値は4.01、0.43であった。e'<8cm/sを予測するAGIのROC曲線のAUCは0.76、カットオフ値は-0.33であった。重度の拡張障害を見分ける上で心拍変動解析が有用かも知れない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度49例のデータを得ることができ、ほぼ予定通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
心拍変動解析と僧帽弁輪移動速度の相関は予測通り得られており、より正確に多変量解析が行えるようこのままのペースで症例を追加する予定である。
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Causes of Carryover |
消耗品等の購入において、端数の金額が蓄積して少額の次年度使用額が生じた。次年度の消耗品購入のために執行する予定である。
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Research Products
(2 results)