2023 Fiscal Year Research-status Report
カンジダ・アルビカンス細胞表層蛋白を標的としたカンジダ症治療薬開発への新たな試み
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19K10323
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
柴山 和子 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (60408317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 和幸 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00212910)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | Candida albicans / カンジダ症 / 口腔カンジダ症 |
Outline of Annual Research Achievements |
宿主生体内において C. albicans の菌糸形増殖および二形成変換に促進的な影響を及ぼすと考えられる宿主側の候補因子2種(候補因子①、②)について、RNAシーケンシングを用いて研究を進めてきたが、予備実験より、コントロール群と比較し各候補因子処理群において発現量が増加または減少した遺伝子が検出されることが確認できた。本年度は候補因子①に着目し、さらにRNAシーケンシングのサンプル数を増やすこととした。 発現が変動した遺伝子群を抽出し、その遺伝子群がどのような機能に関与しているのかを解釈するためGO解析を行った。 候補因子①においては、Biological Process、Cellular Component、Molecular Functionのカテゴリーのうち、Cellular Componentにおいてアップレギュレーションとダウンレギュレーションされている遺伝子が多いことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
RNAシーケンシング解析の追加実施と統計的に発現変動を示した遺伝子を抽出できたが、それらの生物学的解釈のためのパスウェイ解析が途上である。 C. albicansの菌糸誘導パスウェイ上でキーとなる既知遺伝子の発現変動の解釈も必要である。 酵母形増殖に対する候補因子①の作用の検討も予定していたが次年度に行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
3回のRNAシーケンシング解析により抽出された遺伝子のパスウェイ解析を完了させる。 さらに、C. albicans の酵母形増殖に対する候補因子①の作用も同様に解析を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症による影響を受け、学会発表旅費等は使用しなかった。 原材料の不足および輸入制限から、使用が必須となる試薬等の納期遅延が頻発した。そのため追加のRNAシーケンシング実験の停滞・遅延が起こり、全ての解析が完了しなかったため、支出が予定より少なかった。次年度直ちにパスウェイ解析に着手し、予算を執行する予定である。
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