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2021 Fiscal Year Annual Research Report

骨石灰化因子Plod2の機能不全がもたらす癌顎骨浸潤・転移機構の解明

Research Project

Project/Area Number 19K10327
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

坂本 洋右  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50451745)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小池 一幸  千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (10618060) [Withdrawn]
丹沢 秀樹  千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任教授 (50236775) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
KeywordsPlod2 / コンディショナルノックアウトマウス
Outline of Annual Research Achievements

われわれの先行研究では、Plod2は胎生致死遺伝子であることが示唆されたため、本研究ではゲノム編集技術を基盤として作製したPlod2コンディショナルノックアウトマウスを用いて研究を行った。さらにPlod2コンディショナルノックアウトマウスの尻尾より線維芽細胞を初代培養し解析を行った。
1. floxホモCAGCreマウスの線維芽細胞においてPlod2ノックアウト後の機能解析(細胞増殖能試験、細胞遊走能試験)を行った。Plod2ノックアウト細胞では、細胞増殖能に変化は認めなかったが、細胞遊走能は有意に亢進していた。
2. 細胞遊走に関連して、ビデオタイムラプス撮影を行なった。Plod2ノックアウト細胞において遊走能の亢進とともに、遊走時の細胞形態変化(仮足形成)を認めた。
3. 線維芽細胞よりmRNAを抽出し、遺伝子発現解析を行った。Plod2ノックアウト細胞において細胞形態変化(仮足形成)、細胞遊走能に関連するミオシン10の発現亢進を認めた。
4. ミオシン10について細胞免疫染色を行った。Plod2ノックアウト細胞においてはミオシン10の発現亢進を認めた。
線維芽細胞の遊走能の亢進により、創傷治癒能力が高まり、また線維化を防ぐことが考えられる。我々のPlod2ノックアウト細胞モデルによって、Plod2の機能が喪失すると、仮足の形成を介して細胞の運動機能に重要な役割を果たすことがわかった。したがってPlod2ノックアウト細胞におけるこの表現型の正確な役割を理解することは、線維症の病態や創傷治癒を解明するのに役立つと考えられた。

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Published: 2022-12-28  

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