2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K10355
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
加藤 恵三 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40397336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 明 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10242728)
武内 勝章 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30601091)
柴田 敏之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226172)
富田 弘之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50509510)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口腔癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔がん細胞株においてCD44の発現とEMT(Epithelial-Mesenchymal Transition:上皮間葉移行)の相関について明らかにする研究が進行中である。Prince et al.: PNAS 2007の研究によりCD44+細胞ががん幹細胞のマーカーであることが報告されているため、自己所有の口腔がん細胞株(HSC2,3,4, SCC9,SASなど)についてCD44の発現を確認し、EMTマーカーとの相関についても明らかにすべく解析を行っている。 また、CD44+細胞はEMTとの関連も報告されている(Lee et al.: clin cancer res.2016 )。がん細胞が一定数に増加し、腫瘍組織を形成した後さらにがんが進展・転移するためには間質への浸潤が必要である。腫瘍の周辺組織においてEMTが生じることにより腫瘍細胞は間葉系細胞の性質を有し、血管やリンパ管に浸潤して他部位に到着、微小転移巣を形成した後、間葉上皮転換を起こして再び増殖を開始すると考えられており、この点も研究を行っている。 進捗状況は自己所有の口腔がん細胞株(HSC-2,3,4、SCC-9、SASなど)についてCD44+/-細胞についての解析が進行中である。 また、FACSを使用してCD44+/-細胞の抽出を行いCD44+細胞を選別した後にTGFβ処理によりEMTを誘導、抗Snail抗体・抗E-Cadherin抗体・抗Vimentin抗体を使用した蛍光免疫染色によりEMTの発現について評価も並行しておこなっている。この研究でまずCD44+細胞がEMTを生じていることの実証を行う。現在研究は進行中であるが一定の結果が得られている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
口腔がん細胞株を使用しての解析はおおむね予定通りに順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度の結果をふまえ今年度はCD44+細胞においてPD-L1の発現を確認するとともにPD-L1のメチル化を確認する。PD-L1のメチル化の解析は定量的評価が可能なpyrosequence法を応用して行う予定である。メチル化は可逆的な変化であることが報告されているため、経時的に継代培養を行い、おおむね3ヶ月毎に評価を行い、長期培養とメチル化の関連も評価する。この期間にEMTとPD-L1のメチル化が関連しているか、つまりEMTとPD-L1のメチル化に相関関係はあるかという点を明らかにする予定である。
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