2021 Fiscal Year Research-status Report
Supply-demand analysis of dental technicians
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19K10435
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Research Institution | The Nippon Dental University College at Tokyo |
Principal Investigator |
大島 克郎 日本歯科大学東京短期大学, その他部局等, 教授(移行) (40409230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 雄一 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (80168046)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯科技工 / 需要・供給分析 / 将来推計 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,歯科技工士の社会実態を数量的に評価するために,歯科技工等の需要・供給に関する分析を行う.研究三年目(2021年度)は,歯科技工の供給状況に関する分析として,就業歯科技工士数の将来推計を行った. 方法は,大島らが過去に報告した分析方法に基づき,衛生行政報告例における就業歯科技工士数,歯科技工士国家試験合格者数等のデータを使用して分析を行った.まず,2006年・2016年,2008年・2018年および2010年・2020年の就業歯科技工士数(就業場所・性・年齢階級別)の数値を用いて,前記3組の継続就業率の平均値を求め,コーホート変化率法により,2030年における30歳以上の就業歯科技工士数の推計値を算出した.次に,歯科技工士国家試験合格者数等のデータを用いて,2030年における20~29歳の就業歯科技工士数の推計値を算出し,前記の30歳以上の推計値との和を求めた. 分析の結果,2030年の就業歯科技工士数は28,928~30,533人になることが予測された.すなわち,2030年における就業歯科技工士数は,直近公表値である2020年の就業歯科技工士数34,826人に対して約4,300~5,900人の減少が見込まれた. 今回の分析結果は,就業歯科技工士数の将来推計を行った過去の報告(2016年:34,640人→2026年:28,259~29,225人)に比べて,減少傾向が緩やかになっていることが示された.今後,この分析結果を踏まえて,歯科技工等の需要・供給の両面から,さらに分析を進めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究三年目(2021年度)においては,歯科技工の供給状況に関する分析として,就業歯科技工士数の将来推計を行った.しかし,新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い,学内管理業務等に費やす時間を多く要し,研究活動に十分なエフォートを割くことが難しく,前記のほかに当初計画していた歯科技工等の需要に関する分析は遂行できなかった.このため,予定していた進捗状況から遅れており,補助事業期間延長の承認を受け,研究計画期間を1年延長した.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画として,Web調査等の手法を用いて患者側の補綴的処置等に対する需要について分析を行う.
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Causes of Carryover |
次年度(2022年度)に,Web調査や成果発表等に関する経費が増加することが見込まれたため,本年度の支出を抑えた.
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