2019 Fiscal Year Research-status Report
唾液バイオマーカーを用いた社会的フレイル評価法とコミュニティー支援システムの構築
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19K10449
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
角田 聡子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70364156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
岩崎 正則 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (80584614)
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (10285463)
福原 正代 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90360057)
濱嵜 朋子 九州女子大学, 家政学部, 教授 (60316156)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | フレイル / 社会的フレイル / 身体的フレイル / 唾液 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国において寿命と健康寿命の間には10年程の開きが存在し、その短縮は喫緊の課題である。口腔機能の低下を含む身体的な機能の低下(身体的フレイル)に関しては国際的に共通した認識、臨床的な評価方法が確立されている。一方で社会的孤立、孤食や引きこもりなどの社会的問題や認知機能、うつなど精神・心理的状態も身体的フレイルに影響を及ぼし、フレイルを加速するとされているが統一した基準や評価方法は存在しない。そこで、本研究では、①社会的フレイルを唾液を用いて客観的に評価し、②社会的フレイルと身体的フレイルの関連を調べることで背景にある因子(正・負双方)を探索する。③フレイルを予測し(リスク診断)、予防(介護予防、重症化予防)するプログラムを開発することを目的とする。 本年度は当該研究の初年度であり、研究体制の整備を行った。重要な調査項目として唾液を検体としたスクリーニングを予定しているため、唾液採取方法や評価方法に関して検討した。予備的な調査において安静時唾液、刺激時唾液を採取したが口腔乾燥の著しい対象者においては唾液の採取が困難であること、また、評価項目によっては日内変動も起こるため現在、採取方法や評価項目に関して、調整、検討を行っている。口腔乾燥のみられる対象者においても採取可能な洗口吐出液を検体とする方法については、これまで別のフィールドで実施している。そのデータを分析することで、本研究で検体として使用可能であるか検討する予定である。 また、すでに高齢者を対象とした既存の調査データを元に社会的フレイルと身体的フレイルに関して解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画において本年度は当該研究の初年度である。本年度は研究体制の整備を行った。調査項目として唾液を検体としたスクリーニングを予定しているため、唾液採取方法や評価方法に関して検討した。検体に関する検討項目として安静時唾液、刺激時唾液を採取したところ、口腔乾燥の著しい対象者においては唾液の採取が困難であること、また、評価項目によっては日内変動も起こるため現在、採取方法や評価項目に関して、再度検討を行っている。口腔乾燥のみられる対象者においても採取可能な洗口吐出液を検体とする方法については、これまで別のフィールドで実施している。そのデータを分析することで、本研究で検体として使用可能であるか検討する予定である。 また、すでに高齢者を対象とした既存の調査データを元に社会的フレイルと身体的フレイルに関して解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究体制、スタッフのトレーニング等が整い次第、調査を行う予定である。 検体である唾液、洗口吐出液のデータ分析を行う。また、評価項目にあげているコルチゾールやアミラーゼなどに関しては予備的実験を進め、評価項目として適しているかの確認する。さらに、この他にも評価項目として適した物質がないか先行研究や他のフィールドでの分析を元に検討する。 研究計画で挙げたフィールド以外でも同様の調査が可能であれば検討していく予定である。 本年度の調査が実施不可能な場合は既存のデータ解析や上記の項目を中心に実施する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度調査が実施されれば購入予定であった調査に使用する消耗品等を購入しなかったため。また、次年度以降調査実施前に購入するための資金として必要。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Appetite Modifies the Association between Chewing Ability and Dynapenia.2019
Author(s)
Hiroshimaya T, Iwasaki M, Kakuta S, Ansai T, Ogawa H, Kimura Y, Wada T, Sakamoto R, Ishimoto Y, Fujisawa M, Okumiya K, Matsubayashi M.
Organizer
2019 IADR/PER General Session & Exhibition, Vancouver, Canada
Int'l Joint Research
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