2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of an oral health program for the prevention of diabetic nephropathy
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19K10468
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
村岡 宏祐 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80382422)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 聡子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70364156)
守下 昌輝 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60710522)
岩崎 正則 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (80584614)
園木 一男 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50316155)
福原 正代 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90360057)
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20301442)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 糖尿病性腎症 / 口腔健康調査 / 全身健康調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
人工透析患者の三大疾患は,心不全,感染症,脳血管障害である。このため合併症を要望することは重要である。さらに,生活習慣病の一つで患者数が増加の一途を辿っているのが糖尿病である。糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症がある。この糖尿病性腎症は,血液透析導入の主要な疾患である。糖尿病性腎症の重症化の予防は,患者のQOLの維持や医療費の削減に繋がり最も重要な課題となっている。 本研究の目的は,糖尿病患者ならびに糖尿病性腎症患者の口腔健康状態の問題点を抽出し,問題点を図ることにより,最終的には糖尿病性腎症重症化予防のプログラムの構築をすることである。 被験者は,人工透析を行っている143名を解析した。まずPPDを目的変数とした単回帰解析では,CAL,BOP,オーラルディアドコキネシスを用いた舌機能の口腔内機能に有意に影響することを認めた。その後,AHLH2遺伝子多型,IL-6遺伝子多型の有無に分類し,口腔内,全身状態を評価した。その結果,両パラメーターに有意に影響するのは,クレアチニンフォスフォキナーゼ(CPK)であった。この結果から,歯周組織の炎症程度により,心筋をはじめとする筋肉に存在するCPKに影響し,口腔機能では舌機能の低下を有意に生じる。このCPKが全身状態特に,心機能に影響する可能性を示唆するものである。 本解析により,人工透析患者における口腔内の炎症と人工透析患者の合併症のサイクルを推察できるものである。このとこから,人工透析患者の重症化予防のプログラムを構築することが可能となった。しかしながら,現在解析中の被験者もいるため,詳細に検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者は,140名を超えている。さらに現在解析中の患者は多数存在するため,本研究は順調に推移していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題において順調に行われているため何ら問題はない。本研究の継続により,糖尿病患者ならびに糖尿病性腎症患者の口腔健康状態の問題点を抽出し,問題点の改善を図ることにより本研究課題について明らかにしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
現時点で被験者が140名以上になり,研究が円滑に行えている。このため今後血液抗体価の測定を行うため,次年度に繰り越している。
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Research Products
(8 results)