2021 Fiscal Year Research-status Report
Curriculum development on social determinants of health for medical students and assessment on its educational effect.
Project/Area Number |
19K10527
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高屋敷 明由美 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80375500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前野 哲博 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40299227)
春田 淳志 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (70758911) [Withdrawn]
前野 貴美 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80528480)
小曽根 早知子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80645549)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 健康の社会的決定要因 / 地域医療教育 / 行動科学 / Faculty Development |
Outline of Annual Research Achievements |
5-6年次必修地域医療実習(4週間)の中で実施する健康の社会的決定要因に関するプログラム導入にまつわる考え・教育効果について、2019年度に実施した履修生17名および担当教員7名に対するインタビューテキストの解析を行った。また、プログラムから得られた全ての情報について、Realist Approachによる解析を行い、論文作成を行った。 これらの結果に基づき、2020年度から21年度にかけて同プログラムの改善を行った。また、 その後の改善のプロセスの効果を評価することを目的にして、2021年度は、更に履修後学生のインタビューおよび学生のレポート解析を行う研究を企画し、新たに学内の研究倫理委員会へ申請し承認を得て、本プログラムで学んだことについて同意の得られた12名の学生にインタビューを行った。同時並行で同実習の全学生(2年分)のレポート解析を行った。また、2020年度から引き続き、プログラム最終日の発表会の担当教員の振り返り全8回分の記録およびFacutly Developmentの会議録を用いて、本プログラム導入および改善後の教員考えや行動の変化について質的解析を行った。 健康の社会的決定要因の教育効果の測定を目的として、2021年度には他大学の研究チームにて信頼性の評価が行われたSocial Empathy Index日本語版を用いて2022年度に本学医学部生(1年、4年、6年)に調査を行う準備を行った。具体的には本研究において同スケールを用いて調査を行うことの開発者より許可を得て、それを含めた調査表を開発した。 、
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度はじめに立案した計画は予定通り進めることができたが、その時点で既にコロナ禍で国内外の他組織の健康の社会的決定要因に関する教育実践の共有およびそれに付随して本研究で用いる健康の社会的決定要因の教育効果の評価スケール(Social Empathy Index)の使用許可を得ることが遅れたため、全体の進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
健康の社会的決定要因の教育効果を測るためのSocial Empathy Index日本語版を含めた調査表を用いた医学生を対象にした調査について、本学研究倫理委員会の承認を得た後に、本学1年、4年、6年にアンケート調査を実施し、集計、解析を行い、成果発表の準備を行う。 2021年度まで行ってきた健康の社会的決定要因のプログラムに関わる教員インタビューおよび振り返りの記録の質的解析から得られた結果および学生レポートを、日本医学教育学会学術大会で発表し、論文作成を行う。また2021年度に本プログラムにおける学びのプロセスを明らかにするための学生インタビュー調査の解析を行い、論文作成を行うとともに、これらから得られた成果をもちに、プログラムの改善を行う。さらには、本研究のメインの成果として、今後健康の社会的決定要因の教育プログラムの導入を考える学内外の医学教育関係者が活用できるFDプログラムのパッケージを作成し、公開する。
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Causes of Carryover |
本研究で行う調査表で用いる他大学が開発していたSocial Empathy Indexの利用許可が2021年度末におりて、2022年度に実施できることになったため。また、2021年度に作成した論文の英文校閲および投稿が2022年度になったため。
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