2021 Fiscal Year Research-status Report
高齢者施設の種類と特徴に応じた救急・災害医が関与した災害計画と訓練手法の開発
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19K10532
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
射場 治郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (40570536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 光雄 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70597830)
若井 聡智 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (30539276)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 災害介護 / 自然災害 / 新型コロナウイルス感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は新型コロナウイルス感染症のまん延が世界的な問題となった。この研究では地震や水害、台風などの自然災害に対する高齢者施設における災害計画や訓練手法の開発を目的としていた。しかし、高齢者施設自体やその周辺の医療機関が新型コロナウイルス感染症対応に注力せざるを得なくなり、自然災害に対する活動は制限をうけることとなった。そのため、新型コロナウイルス感染症への対応を災害対応の一つと捉え、高齢者施設を中心とした福祉施設における新型コロナウイルス感染症まん延下の対策やBCP作成を中心に研究を進めることとした。 いわゆるコロナウイルス感染症の「第1波」、「第2波」の後、12月に新型コロナウイルス感染症に関するオンライン講習会を開催した。大阪府内の福祉施設や訪問看護ステーションの職員を中心に50名程度の受講生が参加した。感染症の基礎講座、感染拡大を防ぐための技術、施設が本当に困ること、沖縄および全国の経験報告、これからの戦略という内容の4時間の講習会であった。講義終了後のアンケートでは講義ごとに80-95%の受講者が「ためになった」と回答した。具体的には感染症の基礎講座、感染拡大を防ぐための技術の講義のアンケート結果では95%以上の受講生が「ためになった」と回答しており、より具体的な感染症そのものや感染予防に対する知識が求められていることが分かった。 12月末には大阪市内の講習会の受講施設のひとつの特別養護老人ホームで、感染症対策計画と実施設での具体的な対策を確認した。入所者の人数やADL、職員数だけではなく、施設の形状や近隣の医療施設などの立地条件なども新型コロナウイルス感染症に対する計画立案において重要であった。 オンライン研修やアンケート、クラスター発生を経験した施設の視察で得られた問題点や各々の施設の工夫などを取り入れ、感染症の流行への対応も見据えた災害計画、訓練手法を開発する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が問題となった。複数人が集まる講習、現地視察や実際の施設の方との面談が制限された。しかし、感染症対策も含めた災害計画、訓練手法を開発すべく、感染症に対する教育手法や内容、実際の新型コロナウイルス感染症のクラスター発生を経験した施設への聞き取りなどを行った。
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Strategy for Future Research Activity |
オンライン研修やアンケート、クラスター発生を経験した施設の視察で得られた問題点や各々の施設の工夫などを取り入れ、感染症の流行への対応も見据えた災害計画、訓練手法を開発する。
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Causes of Carryover |
今年度まではCOVID-19対応で終始しました。患者の発生状況を見ながら現地視察や聞き取りなどを行いました。今年度も難しい状況は続くと考えられますがWeb会議なども活用して研究を進める予定です。よろしくお願いします。
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