2019 Fiscal Year Research-status Report
介護保険の自己負担割合の変化が介護保険および医療保険サービスの需要に与える影響
Project/Area Number |
19K10572
|
Research Institution | College of Heathcare Management |
Principal Investigator |
石原 礼子 保健医療経営大学, 保健医療経営学部, 准教授(移行) (70516971)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 介護レセプトデータ / 医療レセプトデータ / 自己負担 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、診療報酬明細書および介護給付費請求明細書の情報を利用し、介護保険における自己負担割合の改定が利用者の介護保険および医療保険サービスの需要に与える影響を明らかにすることを目的としている。高齢者においては、医療保険サービスだけでなく介護保険サービスの両方を利用する者が多く、今後地域包括ケアシステムを推進していくうえで、切れ目のない医療・介護サービスの提供について、自己負担の影響を両サービス合わせて評価することは、医療・介護政策の改善に還元できる意義は大きいと考えられる。 本年度は2014年度~2017年度の医療および介護レセプトデータを分析可能な形式へ変換し、両データを突合してデータベースを作成することを目標としていた。しかしながら、分析可能な形式へ変換可能であったデータは2014年度と2015年度の2年分であったため、これらのデータについて後期高齢者被保険者番号で突合して、医療介護連結データベースを構築した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は2014年度~2017年度の医療および介護レセプトデータを分析可能な形式へ変換し、両データを突合してデータベースを作成することを目標としていた。しかしながら、分析可能な形式へ変換可能であったデータは2014年度と2015年度の2年分であったため、予定していた2016年度、2017年度のデータの構築ができなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
まずは2016年度のデータの収集、変換を行い2014、2015年度のデータベースに追加する。その上で、2015年度の改定において自己負担割合が1割のまま変わらないグループ(1割群:Aグループ)と、1割から2割へ上がったグループ(2割群:B+Cグループ)について、2014年8月から2015年7月末までの改定前1年間と、2015年8月から2016年7月末までの改定後の1年間のデータより各評価指標について算出し、グループ間の比較を行うこととする。
|
Causes of Carryover |
データの収集およびデータベースの構築に時間を要し,その謝金支払い等が次年度に繰越となった.また年度末に購入予定としていた物品について,新型コロナ感染症の影響により業者からの納入が延期となった.これらについて,そのまま次年度に使用する計画である.
|