2022 Fiscal Year Research-status Report
人間ドックコホートバンクを用いたがん自然史理論の基づく肺がん発症リスクの定量化
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19K10579
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
木村 達郎 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (50382049)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 人間ドック / 胸部X線検査 / 要精密検査 / 肺がん / リピーター |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、MedCity21人間ドックにて呼び出しシステムと名付けた本格的に精度管理を行い受診勧告を行っています。胸部X線検査、胸部CT検査にて要精密検査と判定されれば附属クリニック外来に受診勧告するシステムです。2022年にオミクロン株を中心としたCOVID-19の大波を3回経験しました(第6波:1~3月、第7波:7~9月、第8波:10月~2月)。オミクロン株はオリジナル株やデルタ株より拡散しやすいといわれています。これらCOVID波により肺がん検診は大変影響を受けています。 2018年から2021年まで1年間で、胸部X線検査を施行した健診者は、順に12540、13690、12070、13409人であり、胸部X線検査にて要精密検査は、順に2.7%(リピーター/初回受診 2.1/3.4%)、2.4%(1.8/3.2%)、2.4%(1.8/3.8%)、2.3%(1.5/4.0%)でした。 2022年は13068人が胸部X線検査を施行されました。要精密検査は、1.8%(1.2/3.3%)とそれまでより大変低くなっています。COVID-19期間中において肺がんの発見比が低下したことを日本人間ドック学会にて報告。(木村達郎他 2021年第62回日本人間ドック学会学術大会) 2022年のCOVIDの影響についてAmerican Society of Clinical Oncology Annual Meeting 2023にSubmit しています。 胸部X線所見における結節影は、リピーターが初回受診者に比べ高い傾向にあり、同一施設をリピートすることが肺がんの除外診断に有用であり健診受診者のメリットになることを2020年第27回国際健診学会で報告、さらに、論文化しました。(Kimura T, et al. Health Prim Car. Volume 5: 1-5, 2021)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19パンデミックに対応した緊急事態宣言とその後の医療体制の変化により健診中止や人数制限、また、多くの人が健康診断の受診を控えたこと等、多大な影響を受けました。 また、移動や人との接触を極力伴わないように努める。現場での滞在時間を極力減らすよう努める。基本的感染対策(毎朝検温、標準予防策、換気等)に努め、3つの密(密閉・密集・密接)を回避する。等の大学指針により、大学内での研究中止、在宅勤務推奨になり、実験室での研究ができる環境にありませんでした。また、普段使用していたハードディスクが突然動かなくなり、修理に時間がかかったことも一因です。
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Strategy for Future Research Activity |
リピーターによる肺がん発症症例リストアップが終了しました。現在、4名の症例が健診フォローアップ中に肺がん発症を認めています。miRNAをはじめ、老化因子、PlasmaFree DN、炎症性サイトカイン等の考えられるマーカーを測定し経年変化を観察します。
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Causes of Carryover |
リピーターによる肺がん発症症例リストアップが終了しました。発症率の低い疾患であり、できるだけ長い観察期間をとることが重要です。COVID-19が5類になる見込みであり、大学内での研究活動、実験室での研究が推奨されるようになると考えています。それに合わせ、DNA抽出を含むmiRNA等の測定を行っていきたいと考えます。
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[Presentation] The large waves of COVID-19 increased false-positive results in annual lung cancer screening2023
Author(s)
Tatsuo Kimura, Shinya Fukumoto, Akemi Nakano, Sawako Uchida, Yuji Nadatani, Yukie Tauchi, Shingo Takashima, Yuko Nishii, Shigeki Mitsuoka, Koichi Ogawa, Naomi Ageshio, Toshio Watanabe
Organizer
2023 American Society of Clinical Oncology
Int'l Joint Research
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[Presentation] COVID-19 reduced the detection of lung cancer in first-time visitors, but not in repeated visitors in annual lung cancer screening.2022
Author(s)
Tatsuo Kimura, Shinya Fukumoto, Akemi Nakano, Hideki Fujii, Yuji Nadatani, Shingo Takashima, Yuko Nishii, Tomohiro Suzumura, Naomi Ageshio, Toshio Watanabe
Organizer
2022 American Society of Clinical Oncology
Int'l Joint Research
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