2020 Fiscal Year Research-status Report
芽胞形成・毒素産生環境の制御に焦点をあてたウェルシュ菌食中毒予防に関する基礎研究
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19K10580
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
安木 真世 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (40589008)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ウェルシュ菌 / 食中毒 / 芽胞形成 / 胆汁酸 / Spo0A |
Outline of Annual Research Achievements |
胆汁酸によるウェルシュ菌の芽胞形成・毒素産生メカニズムを明らかにするために、芽胞形成マスターレギュレーターSpo0Aのリン酸化に関与する細菌因子の同定を目的としている。本年度の成果は以下の通りである。 酵母2ハイブリッド法により同定されたSpo0Aと相互作用する遺伝子Aの遺伝子欠損株ならびに遺伝子補完株を作製した。野生株とこれら変異株の芽胞形成能を評価したところ、遺伝子A欠損株では芽胞形成能の有意な低下が示された。本結果より、遺伝子Aは芽胞形成に関与する遺伝子であることが明らかとなった。 遺伝子Aの芽胞形成への関与を示唆した研究は世界でも例がなく、嫌気性細菌の芽胞形成機序の理解に繋がる重要な新規知見である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響を受け、研究全体の遅延が生じた。申請時に作成した研究スケジュールに対して、酵母2ハイブリッド法に関しては概ねスケジュール通りに研究を遂行した。その一方でランダムミュータジェネシス法ならびに共免疫沈降法の実験に関しては遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画とスケジュールに則り、酵母2ハイブリッド法の候補遺伝子変異株を用いた評価試験を進める。また、ランダムミュータジェネシス法の候補遺伝子変異株の作製と評価実験、更には共免疫沈降法による胆汁酸結合タンパク質の同定を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響で研究全体、特にランダムミュータジェネシス法ならびに共免疫沈降法において遅延が生じたため、次年度使用額が生じた。本額は遅延した研究計画の研究費(消耗品費など)として使用予定である。
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Research Products
(2 results)