2019 Fiscal Year Research-status Report
転写因子・作用蛋白の同定による表皮の分化・脱核機構の解明
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19K10597
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
西條 清史 金沢大学, 医学系, 教授 (00178469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出村 昌史 金沢大学, 医学系, 准教授 (00507080)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プロモーター / GATA3 / KLKs / SPINK5 / レポーター |
Outline of Annual Research Achievements |
長さの異なるKLKs・SPINK5のプロモーターおよびGATA3のプロモーターをPCR増幅し、ルシフェレースレポーターシステムに組み込んだクローンを作成した。最長2000baseから最短100baseまで、各10クローンを得ている。GATA3のプロモーターは2箇所想定されているので2種をL、Sと命名した。また、活性部位をTFSERCH検索し、活性部位と想定された範囲を欠くクローンを2000baseクローンにあわせて作成した。各プロモーターにより想定される活性部位が異なり、例えばKLK11はGATA1、GATA2、GATA3のいずれもが検索されるが複数箇所あり残念ながら欠落させられなかった。SP1などの主要転写因子は複数箇所存在することが多く、欠落させられないのが残念であった。HSF-2のような1箇所しかない場合やMZF-1の様に近接する2箇所の時はまとめて欠落させた。検索結果の分析に相当の時間を要した。欠落クローンは多岐にわたり、個数も異なる。これらのクローンを皮膚培養細胞NKT1と対照用に骨芽細胞MCH3T3-E1に導入し、発現量の変化の測定を開始した。多くのクローンの作成に時間がかかり、ルシフェレース活性を測定できだしたところで、有効な長さや活性部位の特定には至っていない。また、GATA3を発現させる真核細胞発現ベクターpcDNA3に組み込み、上記2種の細胞に導入した。観察を1週以上行ったが、形態的変化変化は認められなかった。対象としている酵素群値にも値の変化は認められなかった。継続して観察、測定を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
クローンの数が当初の予定より多くなり、単離に長時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子導入を開始できたので今後は順次結果が得られる予定。
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Causes of Carryover |
体調不良のため。
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