2022 Fiscal Year Annual Research Report
Screening Survey and Genotype Analysis of HTLV-1 Carrier in Asia-Pacific Region
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19K10602
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
福島 卓也 琉球大学, 医学部, 教授 (40336160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮良 恵美 沖縄大学, 健康栄養学部, 准教授 (50457686)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | HTLV-1 / アジア・太平洋 / 分布 / 遺伝子型 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はアジア・太平洋地域の国でHTLV-1キャリアのスクリーニング調査を行い分布状況を明らかにすること、およびHTLV-1遺伝子型を調べ、分布パターンを解明することであったが、2020年からの新型コロナウイルスのパンデミックにより現地調査が実施出来ていなかった。このたび新型コロナウイルスの感染終息に伴い、共同研究実施の合意を得ていたインドネシア・アイルランガ大学熱帯病研究所とともに、2022年12月同研究所が凍結保存しているインドネシア全土から集積したHIV陽性患者血漿を用いてHTLV-1キャリア調査を行い、HIV/HTLV-1共感染の状況について解析を実施した。同研究所においてPA法による検査を実施した結果、全522HIV陽性者の血漿検体中抗HTLV-1抗体陽性は3検体見出され、HIV/HTLV-1共感染は3例であることが判明した。3例の居住地は西パプア , 北スラウェシ , ヌサトゥンガラティムール に1例ずつで、これらはメラネシア系先住民族が多い地域であった。判定が明確でなかった西パプアの1例については、ラインブロット法、LTR領域を標的としたPCR検査を行い、HTLV-1感染を確認した。この結果からインドネシアのHTLV-1キャリアは、ジャカルタ、スラバヤなどの大都市部には存在しておらず、メラネシア系先住民族の一部に分布している可能性が高いことが判明した。この結果はインドネシアからのこれまでの研究報告を裏付ける結果である。またこのことからインドネシアに分布するHTLV-1の遺伝子型はメラネシアタイプである可能性が高いと考えられる。現在3'-LTRのシークエンスにより、HTLV-1遺伝子型の決定作業を進めている。またこれら共感染例のDNAを日本に搬送するべく、申請手続きを行っている。
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