2022 Fiscal Year Annual Research Report
蛋白結合型ワクチン導入後に分離された 無莢膜型肺炎球菌の薬剤耐性と分子疫学的特徴
Project/Area Number |
19K10603
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
川口谷 充代 札幌医科大学, 医学部, 講師 (70733062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 宣道 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80186759)
漆原 範子 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80396308)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Streptococcus 属 / 肺炎球菌 / 無莢膜型 / 薬剤耐性 / 肺炎球菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は蛋白結合型ワクチンの導入後における肺炎球菌の継続的な分子疫学調査に加え、莢膜を持たない無莢膜型肺炎球菌(NESp: nonencapsulated S. pneumoniae)の分子疫学的・遺伝学的特徴および薬剤耐性を明らかにすることである。本年度は2020年以降に収集した非侵襲性肺炎球菌株における無莢膜型肺炎球菌の分布状況について分子疫学的手法を用いて調査した。結果、2020年に小児から分離された非侵襲性肺炎球菌415株のうち、14株(3.4%)が無莢膜型肺炎球菌であった。2011年における無莢膜型肺炎球菌の分離率は1.3%であり、2013-2014は1.6%、2018-2019年においては2.5%であったことから、無莢膜型株の緩やかな経年的増加傾向が明らかとなった。
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Research Products
(6 results)