2020 Fiscal Year Research-status Report
The effects of fluoride on central nervous system from the standpoints of difference of sensitivity
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19K10612
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
角田 正史 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 衛生学公衆衛生学, 教授 (00271221)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | フッ素 / 飲み水 / 体重変化 / ラット / 行動学試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
5週齢のオス及びメスのラットに、それぞれ飲み水を介して8週間フッ素を曝露した。曝露するフッ素イオン濃度は0ppm、50ppm、100ppm、150ppm(n=10/群)とした。曝露期間中、体重、餌と水の摂取量を測定した。曝露期間終了後にオープンフィールド試験と聴性驚愕反応を利用したPPI(Prepulse inhibition)試験を行った。オープンフィールド試験では総移動距離、5分毎移動距離、Center stay率、Wall rearing・Center rearing・Grooming回数を測定した。PPI試験では70、75、80dBのプレパルスに対する120dBへの反応を、120dB単独に対する反応と比較し%PPIを算出した。オスについては、体重増加及び体重あたりの水摂取量に関して150ppm曝露群が対照群に比べ有意に低かった。オープンフィールド試験による移動距離やGrooming回数等に差は見られなかったが、高濃度曝露群がCenter stay率やCenter rearing回数は対照群より多い傾向があった。PPI試験では有意差は見られなかった。メスについては、体重増加は100ppm曝露群に比べ150ppm曝露群が有意に低く、体重あたりの水摂取量に関して150ppm曝露群が対照群及び他の曝露群に比べ有意に低かった。体重当たりの餌摂取量に関して、150ppm曝露群は対照群及び100ppm曝露群に比べて有意に低かった。メスでは行動学試験では群間に有意な差は見られなかった。フッ素は体重に負の影響を与えることが示唆された。これは餌、水の摂取量が影響している可能性がある。オスではオープンフィールド試験で、高濃度曝露群はCenter stay率やCenter rearing回数が多い傾向があった事から、フッ素が適応性に影響を及ぼす可能性を否定できない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画のうち、成獣ラットの行動学試験については、上記のように終了した。計画では2世代のフッ素曝露実験を行い、また腎機能低下(尿管結紮による)ラットを用いた実験も行うことになっている。新型コロナ感染症の流行による動物実験の手控え、実験室の整備などで、やや計画に遅れは生じているが、最終年度において、二世代曝露実験及び腎機能低下ラットを用いた実験を行うことは十分可能で、現時点で進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
計画書に従って、二世代曝露実験及び腎機能低下ラットを用いた実験を行う。並行してラットから得た試料(脳各部位から抽出した神経伝達物質及びその代謝産物)について、その測定を行う。
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Causes of Carryover |
残りの二世代曝露実験、腎機能低下ラット実験を行う。また神経伝達物質の測定のための費用に充てて計画を遂行する。
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Research Products
(1 results)