2022 Fiscal Year Research-status Report
小児脳炎における疫学調査および自己抗体の網羅的解析
Project/Area Number |
19K10613
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 康成 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10380396)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 急性脳炎 / 自己免疫性脳炎 / 中枢脱髄性疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児期発症の脳炎に様々な原因があり、ウイルスや細菌に起因する感染性脳炎のほかに、特異的自己抗体や中枢脱髄性疾患による非感染性の脳炎・脳症に大きく分類される。我々は原因不明な脳炎を系統的に分類するために、FilmArray髄膜炎・脳炎パネルとGFP検出システムを用いた細胞ベースアッセイ法を組み合わせた実験系を確立した。 昨年度から順次に各協力施設の倫理審査が済んでおり、本格的に疫学調査を開始した。症例登録は順調で、施設間の研究連携も問題なく進んでいる。一部の原因不明な脳炎症例より病原体と既知自己抗体を検出することができて、迅速に各施設にフィードバックしている。 昨年度から進めてきた抗MOG抗体関連疾患の網羅的リピドーム解析に関しては、炎症性サイトカインの追加解析を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で協力施設との連携構築に遅れが生じていたため、共同研究の開始時期が2年間遅れた。症例登録は順調に進めているが、長期予後の確認にも影響を及んでいて、遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
各共同研究施設との連携を強化し、引き続き症例登録と検体解析を行う。登録2年経過した症例に関しては、神経予後や再発の有無などの長期予後確認を行う。 抗MOG関連疾患におけるリピドーム解析では、追加解析で得られたデータを分析し、追加解析を検討する。
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Causes of Carryover |
症例登録の増加により、細胞実験、病原体解析に必要な消耗品などの物品購入を予定する。
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Research Products
(2 results)