2019 Fiscal Year Research-status Report
Association between antioxidant nutrients, depression, and cognitive function: The Mikkabi Active Aging Study
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19K10617
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
中村 美詠子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (30236012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 実 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (10355406)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | カロテノイド / β-クリプトキサンチン / うんしゅうみかん / コホート研究 / 健康長寿 |
Outline of Annual Research Achievements |
2003-2013年に三ヶ日町研究として、日本有数のうんしゅうみかんの生産地である三ヶ日町の住民を対象として、うんしゅうみかんに多く含まれるβ-クリプトキサンチン等の抗酸化カロテノイド等と、糖尿病、動脈硬化、骨密度低下、肝機能低下等との関連を縦断的に検討してきた。本研究は、三ヶ日町研究の継続研究として、追跡期間を延長、アウトカムを拡張し、抗酸化カロテノイド等の栄養素、食習慣、生活習慣と、寿命、健康寿命との関連を明らかにすることを目的とする。 本研究のベースとなる三ヶ日町研究は、旧静岡県引佐郡三ヶ日町役場(現浜松市)、果樹研究所(杉浦、現同志社女子大学)、浜松医科大学(中村)の共同研究として、自治体の全面的な協力を得て実施してきた。そこで、2019年度は、まず浜松市(健康増進課、介護保険課、国保年金課)と研究計画に関する詳細な検討を行った。本研究では、2020年度に行政データとのリンケージを計画している。浜松市が保有する特定健康診査データ、介護保険データ、および浜松市を介して、静岡県後期高齢者医療広域連合が保有する後期高齢者健康診査データ収集に係る検討も併せて実施した。最終的な研究計画は、浜松医科大学臨床研究倫理委員会(研究番号19-204)、同志社女子大学「人を対象とする研究」に関する倫理審査委員会(2019-22)の承認を得た。 2019年度は、三ヶ日町研究対象者1073人のうち、既に死亡が確認された者および参加辞退の申し出があった者を除いた1017人に対して、郵送にて、本研究の参加に係る意向調査(郵送調査。葉書での再依頼1回)を実施した。このうち、476人から研究協力を可とする同意を得た。この476人を対象として、アンケート調査を実施し、現時点で468人より回答を得た(郵送調査。葉書での再依頼1回。電話での再依頼1回)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度に計画していた自治体との調整、倫理審査の承認、意向調査の実施、アンケート調査の実施など、全体としては、ほぼ計画通りに順調に進捗した。 計画以上に進んだ点としては、2020年度に実施を予定している、特定健康診査データ、介護保険データ、後期高齢者健康診査データの収集に係る検討も実施できたこと、やや遅れている点としては、アンケート調査の協力者の中に、意向調査以後に長期入院や体調不良等の状況があり、データ収集期間を年度をこえて延長している点があげられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年4月下旬まで、アンケート調査の収集期間を延長する。その後、データ入力(委託)、データクリーニング、データ解析を実施する。 特定健康診査データ、後期高齢者健康診査データの収集は、研究協力者の中からデータ収集対象者(浜松市国民健康保険および静岡県後期高齢者広域連合加入者)をリストアップし、同意書の写しとともに、浜松市国保年金課に依頼し、2020年度内にデータ収集し、リンケージを実施する。介護保険データの収集は、協力者のうち、65歳以上の者及び介護認定を受けている者をリストアップし(介護保険被保険者番号を含む)、同意書の写しとともに、浜松市介護保険課に依頼する(2020年以降2026年まで、年に1回収集予定)。ただし、新型コロナウイルス感染拡大により行政業務が逼迫している状況を鑑み、データ収集時期等に関しては、浜松市担当部局と再度調整を行い、早期の収集が困難と判断される場合は、当初の収集予定時期を延期する。 2021年度には、厚生労働省に死亡小票の使用申請を行い、死亡データとリンケージし、全死亡をアウトカムとした分析を行う。また、2019~20年度に収集したデータに関する分析を実施し、学会や学術誌において成果を公表する。
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Causes of Carryover |
主に、アンケートの回収率(謝礼のクオカード相当分)およびアンケート調査の回収期限延長による、データ入力委託費の未使用による。アンケート調査データの入力委託は、次年度早期に実施する。
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