2019 Fiscal Year Research-status Report
乳がん初期治療後の生活習慣に関する教育・運動プログラムの開発に関する研究
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19K10622
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
土井原 博義 岡山大学, 大学病院, 教授 (20263569)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 乳癌 / 身体活動 / ランダム化比較試験 / 運動プログラム / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、(1)初期治療後の乳がん患者に対する,生活習慣に関する教育プログラム,あるいは運動プログラムによる介入が,長期的な身体活動・健康関連quality of life (QoL)・body mass index (BMI)・骨塩・倦怠感・がん関連症状・リンパ浮腫・不安・抑うつなどの,患者の身体及び心理的側面に及ぼす影響を明らかにし,これらの有効性を明らかにする。(2)運動プログラムの実施率の検討から,一般化の可能性を明らかにする。 (3)乳がん初期治療後の身体活動が,糖代謝やインスリン抵抗性・炎症性サイトカイン・エストロゲン代謝に及ぼす影響を明らかにし,身体活動による乳がんアウトカム改善のメカニズムを検証することである。 このため、「乳がん初期治療後の生活習慣に関する教育・運動プログラムによる介入が,長期的な身体活動に及ぼす影響を検証するランダム化比較試験」を実施し、2016年4月から2019年3月までに357例を登録した。2020年4月に最終登録患者の最終観察が終了し、現在は欠測値等の再調査、データクリーニングを行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年5月末日を目途にデータ固定し、その後データ解析、最終結果を得る予定である。本年度は研究成果を公表していく。
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Causes of Carryover |
今年度、当初予定していた新型コロナウイルス感染拡大防止のため、予定していた学会が中止となったため、残額が生じたが、次年度は、主にデータ解析と結果の公表を行う予定であり、経費としてデータ解析費用、論文作成の伴う英文校正費・投稿料、学会発表にともなう旅費等を見込んでいる。
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