2019 Fiscal Year Research-status Report
診療の質指標の評価結果のフィードバックで、大腸がん診療の質の格差を解消できるか?
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19K10625
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
増田 昌人 琉球大学, 医学部附属病院, 特命准教授 (30295323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 尚弘 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (10402851)
井岡 亜希子 琉球大学, 医学部, 委託非常勤講師 (10504871)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 医療の質 / Quality Indicator / がん診療 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.2018年、2017年症例のQIの実施率を測定する準備を行っている。 沖縄県の17医療機関において、2017年と2018年に診断・初回治療を行った大腸がん症例を対象に、14項目(そのうちの代表的な3つのQIを以下に示す)のQIの計測を行う準備をしている。データの収集方法は、院内がん登録実務者である診療情報管理士が診療録(電子カルテ、検査レポート、病理レポート、看護記録などを含む)から必要な情報を収集する。収集した情報は、ファイルメーカーで作成された情報収集フォームに入力する。 参考までに、選定されたQIの一部を具体的に示す。 ①Stage Ⅱ・Ⅲ大腸癌に対するリンパ節郭清「手術を受けたcStage Ⅱ・Ⅲの大腸癌患者数」の中で「D3郭清が行われた、もしくは行われない理由が診療録に記載されている患者数」の割合を計測。 ②Stage Ⅲ大腸癌に対する術後補助化学療法「組織学的Stage Ⅲと診断された大腸癌患者数」の中で「術後8週間以内に標準的補助化学療法が施行されたか、もしくは施行しない理由が診療録に記載されている患者数」の割合を計測。 ③術後サーベイランスにおける腹部画像検査「治癒切除手術を受けたStage Ⅲ大腸癌患者数」の中で「術後5年間、半年ごとに肝臓を含む造影CT(行えない場合には他の腹部の画像検査)が施行されている患者数」の割合を計測。 2.2009~2017年症例(4医療機関のみ)の結果も含め、個々の主治医、各医療機関のがん医療の質に違いがあるかを検討している。 3.2018年症例および2009~2017年症例(4医療機関のみ)の結果を、医療機関にそれぞれフィードバックの準備をしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各医療機関の事情で、2017年と2018年に診断・初回治療を行った大腸がん症例を対象に、14項目のQIの計測を行う予定であったが、手続きが遅れ、測定の準備は終わったが、実際の測定には至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
先ずは、2017年と2018年に診断・初回治療を行った大腸がん症例を対象に、14項目のQIの計測を行う。
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Causes of Carryover |
フィードバック会が延期になったため、使用額が当初より少なくなった。 今年度下半期に、前述のフィードバック会の開催を予定しているので、その際の開催費用として使用する予定である。
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