• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

DPC情報と電子カルテ情報を用いた脳卒中登録システム整備に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K10627
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

大間々 真一  岩手医科大学, 医学部, 准教授 (20453300)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2025-03-31
Keywords脳卒中登録 / DPC / 電子カルテ
Outline of Annual Research Achievements

2023年度の研究成果の概要は以下の通りである。
①調査員およびリサーチナースにより、岩手県内の14病院と岩手県に隣接する他県の5病院において入院日基準で2022年4月1日から2023年3月31日の1年間に急性期脳卒中を発症した岩手県在住者について岩手県地域脳卒中登録の悉皆調査を実施した。
②調査員により、岩手県に隣接する他県の3病院(対象患者数が1年あたり平均5名以下の病院)において入院日基準で2018年4月1日から2023年3月31日の5年間に急性期脳卒中を発症した岩手県在住者について岩手県地域脳卒中登録の悉皆調査を実施した。
③悉皆調査を行った岩手県内の病院のうち、DPC/PDPSに参加している2病院、および、DPCデータ提出している7病院で、本研究で作成した脳卒中登録票作成支援システムを用いて各病院のDPCデータ様式1から抽出された脳卒中登録対象患者について、病院毎に患者抽出の感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率を算出した。
④本研究で作成した脳卒中登録票作成支援システム内で使用している、DPC様式1データからの脳卒中登録対象患者を抽出するアルゴリズムを用いて、岩手県内のDPCデータを提出している全て病院の様式1データを集積して、脳卒中発症モニタリングシステム構築を新たに着想し、本研究に関連する研究「悉皆調査による脳卒中発症登録とDPCデータによる脳卒中発症モニタリングに関する研究」を計画した。この研究を科研費に応募してあらたに採択された。(24K13486)

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2020年1月より拡大した新型コロナウイルス感染の蔓延により、医療機関への訪問や出張の制限のため、本研究で作成した脳卒中登録票作成支援システムとDPCデータの使用についていくつかの病院で同意取得が得られずけんきゅうがおくれいていたが、2023年5月より同感染症が2類から5類に変更となり、DPCデータと脳卒中登録票作成支援システムの使用について、多くの病院で同意取得が得られた。2023年度の調査はDPC/PDPS参加の2病院、DPCデータ提出の7病院の合計9病院で実施した。しかし、12のDPC/PDPS参加病院でDPC調査が未施行であり、2024年度にその調査を行う予定である。
岩手県地域発症登録の悉皆調査については、岩手県内の病院および岩手県に隣接する他県の中核病院とも予定通り実施されている。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究推進方法は以下の通りである。
①リサーチナース、および、調査員により岩手県全域および岩手県に隣接する地域で、岩手県在住者で2023年4月1日から2024年3月31日までの急性期脳卒中罹患者の悉皆調査を実施する。
②DPCデータ調査未施行であるDPC/PDPS参加の12病院で、本研究で作成した脳卒中登録票作成支援システムを用いて各病院のDPCデータ様式1から抽出された脳卒中登録対象患者について、病院毎に患者抽出の感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率を算出する。
③本研究で作成した脳卒中登録票作成支援システムの評価を行い、同システムを岩手県内の病院に導入することについて検討を行う。
④本研究で作成した脳卒中登録票作成支援システムに使用している、DPCデータからの脳卒中登録対象患者を抽出するアルゴリズムを用いて、岩手県内のDPCデータ提出している全ての病院のDPCデータから脳卒中登録対象の精度を検証し、その結果を学会および医学論文として公表する。
⑤本研究を脳卒中発症モニタリングシステム構築をめざす研究「悉皆調査による脳卒中発症登録とDPCデータによる脳卒中発症モニタリングに関する研究」(24K13486)に移行していく。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由は以下である。
新型コロナウイルス感染蔓延後の影響により、脳卒中登録票作成支援システム導入についての説明および同意が得られず、またDPCデータの調査が遅れたため、岩手県内の病院からDPCデータの調査が一部の病院のみであったため、結果解析ができなかった。
解析結果および研究成果を学会および論文として公表することができず、学会旅費および論文作成費の支出がなかった。
2024年度は、DPCデータ調査を進めるための旅費、研究成果の学会発表の旅費、および、論文発表の英文校正、論文掲載費として支出する予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi