2020 Fiscal Year Research-status Report
社会資源が限られた市町村が取り組む糖尿病管理予防プログラムの長期的効果の検討
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19K10628
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
柴崎 智美 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20235568)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 糖尿病予防 / 長期的効果 / 高齢化 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2(2020)年度は、埼玉医科大学倫理審査委員会の承認を受けて、研究対象地域である小値賀町と10月26日付けで研究協定を締結した。 令和2(2020)年度は町として糖尿病検診を実施し、それに併せてアンケート調査、更に過去のデータとの照合を行うための同意の取得を行う予定であったが、令和2(2020)年2月からの新型コロナウイルス感染症流行のため、町での検診も当初予定の時期から延期され、個別での検診となった。3密を避けるために待ち時間の長いブドウ糖負荷試験の実施は見合わされ、アンケート調査も保健師業務多忙のため延期となった。 令和3(2021)年2月に遠隔での研究打ち合わせ会議を実施し、改めて研究計画の修正について検討した。町の記録から過去のブドウ糖負荷試験後の予備軍を対象とした糖尿病予防教室受講者並びにその後のフォロー結果を町職員が保健活動の一環として行い、その結果、平成13年~31年までのブドウ糖負荷試験実施者と糖尿病予防教室受講者についてのリストが完成している。今後研究同意の取得に合わせて分析できるよう準備が進められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2(2020)年2月からの新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、緊急事態宣言が発令され島外からの島に入ることが一時禁止された。また、町で実施予定であったブドウ糖負荷試験による糖尿病検診が、3密を避け、感染拡大を防止することを目的として、令和2年度は中止となった。また、それに併せて実施予定であったアンケート調査についても、現場の保健師業務が多忙であることと、島外から研究協力者を入れることが困難であったため、実施できなかった。これらより、研究は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3(2021)年度についても、新型コロナウイルス感染症の流行やワクチン接種業務があるため、対面での調査の実施については、現在町との検討中である。アンケート調査を先に実施するための研究計画の変更について、倫理委員会への修正申請を急いでいる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大のため、研究地域に出張して調査を実施することができなかったこと、市町村の感染対策のために、予定されていた研究を行うための健康診断とアンケート調査が実施できなかったことにより、次年度使用額が生じた。次年度は、感染対策を優先して、対面以外の調査を郵送で実施するための印刷費や郵送料等として経費を使用する計画である。
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